ITE第66回定時社員総会 丹羽高柳賞功績賞は静大・川人教授 フェローはNHKテクノロジーズ・池田氏など4名
一般社団法人映像情報メディア学会(ITE、相澤清晴会長)は、5月29日(金)に第66回定時社員総会を開催した。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現役員と新役員のみでの開催となり、地方所在の役員、外出禁止の役員はリモート参加とした。また、各賞およびフェローの受賞・認定式も中止となった。 2019年度の各賞受賞者を以下の通り(氏名・所属・功績・題目)。 【丹羽高柳賞功績賞】 ▽川人祥二(静岡大学 電子工学研究所):イメージセンサの高性能化・高機能化の先駆的研究と実用化 【丹羽高柳賞業績賞】 ▽池田哲臣(NHKテクロノジーズ):ハイビジョン番組素材伝送用無線伝送システムの研究開発および実用化への貢献 【丹羽高柳賞論文賞】 ▽Takahiro Ogawa、Kento Sugata、Ren Togo、Miki Haseyama(Hokkaido University):Multi-classifier Decision: Integration of Multiple Brain Activity-basedClassifications ▽Tsubasa Uchida(NHK)、Hideki Sumiyoshi(NHK―ES) Taro Miyazaki/Makiko Azuma/Shuichi Umeda/Naoto Kat(NHK)、Nobuyuki Hiruma(NHK―ES)、Hiroyuki Kaneko/Yuko Yamanouchi(NHK):Systems for Supporting Deaf People in Viewing Sports Programs by Using Sign Language Animation Synthesis ▽西村仁志(KDDI総合研究所/名古屋大)、田坂和之(KDDI総合研究所)、川西康友/村瀬洋(KDDI総合研究所/名古屋大):複数の相関フィルタを用いた見えの変化に頑健な物体追跡 【技術振興賞進歩開発賞現場運用部門】 ▽総合コンテンツ管理システム検討プロジェクト 井村紀彦(フジテレビ)、伊東北斗(フジテレビ):クラウドを活用した「総合コンテンツ管理システム」の構築 ▽栗山和久(関西テレビ)、大山悟(関西テレビソフトウェア)、山本道雄(関西テレビ):ハイブリッドキャスト専用サーバーの開発 ▽TBSもじこラボ 代表:小林祥子(TBSテレビ)、稲川太郎(TBSテレビ):WEBアプリ「もじこ」~音声認識AIによる文字起こしエディタ ▽「テレビ番組制作支援用AI顔認識システム」開発チーム(日本テレビ、東芝、東芝デジタルソリューションズ)代表:加藤大樹(日本テレビ):テレビ番組制作支援用AI顔認識システムの開発 【技術振興賞進歩開賞研究開発部】 ▽SFNフィールドアナライザ開発チーム(山口放送、日本通信機)「FM同期放送用SFNフィールドアナライザの開発と実用化」徐建鋒(KDDI総合研究所)、田坂和之(KDDI総合研究所)、山口昌志(KDDI)「詳細行動認識技術」 ▽音声認識グループ 代表:三島剛(NHK)、佐藤庄衛(NHKエンジニアリングシステム)「迅速・正確な報道を支援する字起こしシステムの開発」 【技術振興賞コンテンツ技術賞】 ▽伊藤正史(フジテレビ)「放送と連携した気軽に楽しめるマルチアングル映像コンテンツ~CMAF-ULLによる超低遅延配信技術の実用化~」 ▽AI Video Project(テレビ朝日、AI inside)「AIとVideo OCRによるリアルタイム日本語変換システム」 ▽青木貴則(TBSテレビ)、河村光彦(TBSテレビ)「第61回輝く!日本レコード大賞 LiDARセンサーを使ったジェネラティブグラフィックスの演出」 ▽安増高志(RKB毎日放送)、金城らんな(RKB毎日放送)「バーチャルアナウンサー百道桃(ももちもも)を用いた番組制作」 ▽画像認識 AI応用検討チーム(日本テレビ放送網)「画像認識AI技術によるフィールド競技のコンテンツ解析と制作」 【鈴木記念奨励賞】 ▽森翔平(NHK)「8K映像を活用した解像度を維持したズームを可能とする視聴技術の開発」 ▽白戸諒(NHK)「IPリモート制作における軽圧縮に適した映像分割方式の画質に関する有効性の検討 ▽渡邊良亮(KDDI総合研)「物体認識と背景差分を用いた高精度シルエット抽出手法」 ▽佐藤明彦(NHK)「ISDB-Tと地上放送高度化方式の室内実験による伝送特性評価~芝実験試験局エリアで取得した伝搬路特性を用いた評価~」「現行ISDB-Tと地上放送高度化方式をLDMで多重する方式の統合復調時における伝送特性評価」 ▽松井文乃(東工大)「ホログラムミラー型撮像システムにおけるマルチスペクトル画像を用いた背景成分除去」 ▽野元貴史(東工大)「偏光アレイカメラを用いた構造化光法による深度・法線の高速取得の基礎検証」 【映像情報メディア未来賞フロンティア賞】 ▽視点追従インテグラル3D開発グループ(NHK)「視点追従インテグラル3Dディスプレイの開発」 【映像情報メディア未来賞次世代テレビ技術賞】 ▽河村侑輝(NHK)「テレビ映像と同期した自由視点ARコンテンツのリアルタイム伝送技術の開発」 ◇ 一方、3月25日に開催した理事会にて、フェロー選定規定に基づいて審議し、4名のフェローを認定した。選定されたフェローは以下の通り。 ▽池田哲臣氏(NHKテクノロジーズ) ▽甲藤二郎氏(早稲田大学) ▽村上和人氏(愛知県立大学) ▽柳原広昌氏(KDDI総合研究所)
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