NHK 正籬聡氏が副会長に就任

 NHKは12日、経営委員会の同意を得て、同日付で正籬聡(まさがき さとる)なお、堂元光副会長は、2月11日の任期満了をもって退任した。 正籬氏は59歳。宮城出身。昭和58年早稲田大学政治経済学部卒業後、NHK入局。鹿児島放送局放送部、報道局取材センター政治部長、報道局編集主幹、大阪放送局、報道局長、広報局長など経て、平成31年4月から理事を務めた。担当領域は会長補佐、秘書業務統括、国際放送統括、放送統括事務取扱。 副会長任命について前田会長は「このたびの副会長人事にあたっては、メディア環境や社会環境の変化の中出、NHKが須ピード感をもって改革を実現するために、適材適所の人材登用が不可欠だと考えました。 正籬副会長は、政治部長や報道局長を務め報道部門に精通しているほか、大阪放送局長や広報局長を歴任し協会の業務全般を幅広く経験しており、NHKの業務を総理する会長を補佐する立場として、適任だと考えました。 なお、正籬副会長には、現在の担務を継続させ、後任の理事は当面置かないこととします」とコメントしている。 正籬副会長は「NHKは今、大きな節目を向かいえていると思います。この4月からは常時同時配信・見逃し番組配信を本格的に始めることになります。これによって視聴者の方々に、いつでもどこでもNHKのコンテンツをお届けして、より視聴者の方々のお役に立てる、そういう大きなチャンスが巡ってきたと思っております。それから今年は東京オリンピック・パラリンピックで、最高水準の放送をめざす年でもあります。また様々な経営課題について、2021年度からの次期中期経営計画に盛り込んでいく、その計画を立てる年でもあります。前田会長も2020年はNHKの進化が問われる年だと話しています。私はこれからの経営課題の解決に向けて、前田会長をしっかりと支えていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします」と述べた。