映像配信高度化機構 「高度映像配信システムによる8K大画面上映」4K×400インチ横2面で大迫力映像

 一般社団法人 映像配信高度化機構(理事長:中村伊知哉 i―U大学長)は、 8月24日(火)~25日(水)に、竹芝ポートホール(東京都港区竹芝)において、 総務省実証事業「高度映像配信システムによる8K大画面上映」「NIPPON 8K IMMERSIVE THEATER(8K “没入感”劇場 にっぽん 」を開催した。今回は24日の模様をレポートする。  現在、衛星で放送中の4K8Kスーパーハイビジョンは、映像のきめ細やかさが格段に向上(8Kはハイビジョンの16倍)しているため、映画館のような大画面で上映しても鮮明さが損なわれにくく、むしろ大画面ほど圧倒的な臨場感を味わうことができる。しかも、5.1chのサラウンド音響であれば、周りを取り囲むスピーカーによって、まるでその場にいるかのような音環境を忠実に再現でき、そこには家庭のテレビとは違う楽しみ方がある。 同法人の取り組みは、政府が進める「2020年に向けた社会全体のICT化推進に関する懇談会」のアクションプランの一つに位置付けられている。 4K8Kの超高精細映像とサラウンド音響を通常のネット回線を使って、低コストで日本中、世界中にストリーミング配信し、音楽ライブ、スポーツ、祭、郷土芸能などをいつでもどこでも身近な施設で、しかもまるでその場にいるかのような圧倒的な臨場感で楽しめる「高度映像配信システム」を世界に先駆けて、開発している。 今回は、世界中のVIPが視察予定だった東京五輪のライブビューイング(感染症対応のため中止)の代替として、完成まじかの「高度映像配信システム」による「8K “没入感”劇場 にっぽん」を、関係者に限定して、開催したもの。なお、「 NIPPON 8K IMMERSIVE THEATER(8K “没入感”劇場 にっぽん)」は、映像配信高度化機構と、三菱総合研究所が、令和3年度総務省実証事業として実施した。 24日には、4K×400インチ横2面(横8K縦2K)で「DRUM TAO “祭響“ RELIVE(ドラムタオ“サイキョー“ リライブ)」、8K400インチで「富士山 森羅万象 大山行男」および「長岡まつり大花火大会」が上映された。いずれも、技術仕様に準拠した「高度映像配信プラットフォーム(PF)」を用いている。 上映会で用いられた機器やシステムの詳細については次号で詳報する。