パナソニック 4K対応STBにエントリーモデル投入
パナソニック システムソリューションズ ジャパン (東京都中央区、片倉達夫社長)は、BS4K放送や、高度ケーブル自主放送に対応した CATVデジタルセットトップボックス(CATV STB) 「TZLS500B」を 2020 年 11 月より発売すると発表した。 現在、2Kから4K へ、C-CAS から ACAS へと、ケーブルテレビサービスが変革期を迎えるなかで、ケーブルテレビ事業者にとって STBを置換えるコストが大きな課題となっている。同社は、4K/ACAS 放送に対応し、ケーブルテレビ事業者様による 4K/ACAS マイグレーションの加速に貢献する新「エントリーモデル」として 4K-STBのラインアップを拡充するもの。 BS4K放送は、トランスモジュレーション方式による受信に加え、パススルー方式に対応しているため、BS 放送をパススルー方式で受信することでケーブルテレビ放送の帯域を確保し、より多くの高度ケーブル自主放送を楽しむことができる。エントリーモデルを 4K―STBのラインアップに加えることで、2K―STBからの置換えやC―CASからACASへの運用切替えを促進する。なお、パススルーの110度CS放送の受信には対応していない。 STB設置設定作業を効率化する「設置効率化」機能を新たに搭載します。STBと同社クラウドサービスとの連携により、設置設定作業を簡単かつスピーディーに行うことができる。また、置換え前の STB に登録した録画予約等の情報を、置換え後のSTBへ引き継ぐ個別設置情報引継の機能により、既加入者の満足度向上に貢献するという。 新設計の小型筐体は幅 160mm x 高さ 31mm x 奥行 150mm のサイズを実現した。従来機種(TZ―LS300P)比体積で約72%も削減し、設置場所を選ばない。リモコンにアプリボタン(「アプリ1」「アプリ2」「アプリ3」「アプリ4」)を新規搭載し、アプリ一覧で表示されるアプリをボタンに割り付けると、ボタンを 1 プッシュするだけで設定したアプリが起動する。ボタンは4つ搭載しており、加入者がSTBを好みにカスタマイズできる。 録画番組再生時に音声を聞き取りやすくする機能、ゆっくりはっきり再生を新規搭載。年齢と共に聞こえ難くなる高音域を強調して聞きやすくするモードと、高音域の強調に加えて0.8倍速でゆっくり再生するモードがあり、好みにより切替えが可能。高齢者にはドラマや映画のセリフが聞き取りやすくなり、語学学習などにも活用できる。 番組情報から新番組/特番/初放送の番組を抽出しおしらせする機能、新番組/特番おしらせを新規搭載。番組表を起動するとポップアップ画面にてしらせるので見たい番組を見逃さない。また、新番組/特番おしらせ画面で一覧表示して確認することも可能。 各種動画配信サービスに対応しており、動画配信サービスに加入すれば、映画やドラマなど膨大なコンテンツをSTBで楽しむことができる。この他、USB接続した外付けUSBーHDDへの録画(DRモード)に対応し、簡単操作で 4K 放送を高画質で録画できる。加えて、ダビング10にも対応し、録画したコンテンツをホームネットワーク経由で同社製BD内蔵STB TZBDT920シリーズ、同社製BDレコーダーへのダビングも可能。 同社は、現行の4K放送対応の高機能なベーシックモデル、HDD内蔵のDVRモデルに加え、同エントリーモデルによりラインアップを拡充することで、ケーブルテレビ事業者における新規加入者の獲得や既加入者のケーブルテレビ視聴環境の向上に貢献し、多様なご要望にお応えする製品・サービスを提供するとしている。
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