朋栄  クラウドコンソールのサービスを提供開始

朋栄(東京都渋谷区、清原克明社長)は、暗号化、ユーザー認証、セキュアなデータ送受信を実現しながら、各種アプリケーションをクラウド上で動作させるクラウドコンソール「ceacaa(シーカ)」のサービスを2022年11月より開始すると発表した。価格はサービス構成により異なる。 ceacaaは、テロップ制作アプリケーションや編集アプリケーションをクラウド上で動作させるための「コンソール機能」を提供し、低コストで安心・安全な制作環境を実現する。高速画面転送技術により、クラウドであることを意識させない快適な制作環境を実現しており、端末数・作業場所・ローカルHDD容量に縛られないフレキシブルな制作ワークフローを構築することが可能。暗号化、ユーザー認証、セキュアなデータ送受信により安全性を担保することで、放送局内/局外を問わず安心して運用可能なクラウド制作環境を提供する。 ceacaaは、通常のPCとインターネット接続環境、Webブラウザーのみで使用でき、WebブラウザーはMicrosoft EdgeもしくはGoogle Chromeに対応している。Webブラウザーを使用してceacaaのホームページ(ceacaa.jp)でログインすることで、AWSのEC2仮想PC上のWindowsリモートデスクトップにアクセス可能となる。ユーザーとの契約内容に応じて、朋栄のVWSシステムで利用されるテロップ制作環境や、Adobe Premiere Proノンリニア編集環境などがインストールされた状態で提供されるほか、NASクラウドストレージ環境(AWS S3もしくはWASABI)が使用可能な状態で提供される。 NAS容量はユーザーとの契約により決定される。ユーザーは、これらの制作環境とNASクラウドストレージを介して、オンプレミス環境と同等の操作性をクラウド上で実現することが可能。 クラウドコンソールceacaaのサービスの特長は以下の通り。 ▽コストメリット:クラウドストレージへのマウント技術を低コストで提供。このサービスはパック料金にて提供し、最低1カ月の期間で使用できる。 ▽快適な編集環境:制作作業のピーク時に編集機の追加増設が可能。そのためピーク時の台数を想定して、多くの編集機を用意しておく必要はない。高速なVDIサービスにより、低遅延でストレスなく使用できる。 ▽安心のセキュリティー体制:全ての通信経路は暗号化されている。ceacaaへのログインも、強固なユーザー認証サービスを使用しています。クラウド上のNASにデータを保存するため、ハードウェア故障などによるデータ紛失リスクを低減できる。 ▽システム連携:朋栄テロップシステム(VWS)、ファイルベースシステム(MediaConcierge®)、MXFエンコーダー(MXR-350)、ビデオサーバー(MBPシリーズ)等との連携も可能。ceacaaでは、AWSの仮想PCはワークスペースというグループで管理される。ワークスペースには契約した台数まで仮想PCを割り当てることができる。例えば、制作番組用に2台、スポーツ番組用に3台のようにグループ分けが可能。また、それら個々のワークスペースへのアクセス権限を個別に、ユーザーごとに設定できる。 クラウドコンソールceacaaサービスラインアップは以下の通り。 ▽クラウド編集 NLE on ceacaa:クラウドコンソール(ceacaa)上で、Adobe Premiere Proによる編集が可能。2TB、40時間/月のパッケージにて、月度(都度)契約のテンポラリー契約プランと、年契約(継続)プランを用意(テンポラリー契約プランと比較してリーズナブルな超過費用を設定)。また、現在、EDIUS Cloudについても対応プランを策定中。 ▽クラウドテロップ制作 VWS on ceacaa:全国の放送局のテロップ制作で広く活用されるVWS(テロップ)システム。放送局内にあるオンプレミスのVWSシステムと連携、共存させながら、局内と同じインターフェース、同じ操作性にて、クラウド上でのテロップ制作が可能。2TB、40時間/月のパッケージにて、月度(都度)契約のテンポラリー契約プランと、年契約(継続)プランを用意(テンポラリー契約プランと比較してリーズナブルな超過費用を設定)。