ビデオリサーチ 災害情報入手経路の7割が地上波民放テレビ
ビデオリサーチ(東京都千代田区、望月渡執行役員社長)は、9月1日防災の日を前に、「ACR/ex調査」の最新データ(2023年4―6月調査)と10年前(2014年4―6月調査)の比較を通じて、生活者の「防災」意識の変化について調査結果をまとめた。それによると、災害情報の入手経路として7割が「地上波民放テレビ」を利用していた。この10年でSNS利用も増加した。また「地震保険」加入率は10年前より5ポイント増加した。いずれの結果からも自然災害から家族・生活を守る意識が強くなっているという。 ビデオリサーチのACR/ex(エーシーアール エクス)は、生活者を「意識」と「利用・購入者」の両側面で捉える日本最大級のマーケティングデータ。同一サンプルに対し、生活者属性、商品関与、メディア接触など網羅的に調査しているため、生活者の実態を多角的にそして客観的に捉えることが可能なシングルソースデータとなっている。 今回の調査は、回答専用タブレットを用いたインターネット調査で、7地区(東京50㌔㍍圏・関西・名古屋・北部九州・札幌・仙台・広島)の男女12才~69才の1万926人が調査対象。 それによると、「事件・事故・災害情報」の入手経路として、最も利用されているのは「地上波民放テレビ」が70・3%でトップだった。次に「地上波NHK」(41・4%)と続き、テレビメディアの利用率が高かった。次いで「新聞一般紙」が20・4%、「ウェブサイト(企業以外)」が14・8%となった。「FMラジオ」は8・1%だった。最新状況等を知りたい生活者が即時性と信頼性のある情報を期待して選択しているとしている。 入手経路上位の中で10年前の2014年との差分をみると、最も大きく増加していたのは「ブログやSNSの書き込み」(13・5%)で6ポイント増加した。利用者の割合を性年代別にみると、14年・23年ともに男女それぞれ20代が最も多かった。一方で「男性40代」(23年20・2%)、「女性40代」(23年17・0%)、「女性50代」(23年17・9%)は14年より5ポイント以上増加した。「男性40代」については7ポイント増、「女性50代」は10ポイント増加した。ブログやSNSの40代・50代の比率が増えている。「ブログやSNSの書き込み」が、この10年で幅広い世代で活用されるようになったことが読み取れる。(全文は9月1日付け1面に掲載)
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