JNN技術賞 最優秀賞は南日本放送とCBC Dテックが受賞
TBSテレビはこのほど、第27回「JNN技術賞」を決定したと発表した。
同賞はTBSテレビ・毎日放送他、JNN加盟局全28社が毎年番組技術や技術開発を競うもの。第27回JNN技術賞表彰員会による審査が行われ、14点の受賞を決定した。概要は次の通り。
【技術・開発部門】
〇最優秀賞
▽南日本放送「『いつでもどこでも営業サポートシステム』の開発~JNN営放の更なる拡張を目指して~」
評:テレビ標準営放の番組編成や売り上げ情報を、社内専用端末だけでなく、営業担当がどこでもいつでも見られる様にした案件である。メーカーに改修を依頼すると費用が高額となるが、自社開発したことでコスト削減ができ、またJNN標準営放の改修なので、JNN系列局への横展開ができる可能性もある。営放ベンダーとの交渉は苦労したと思われるが、機能的にも工夫されていて、開発力の高さと営業業務フローのDX化への貢献が評価された。
【番組技術部門】
〇最優秀賞
▽CBC Dテック(CBCテレビ)「三重高校ダンス部 学校全体を生かし熱気溢れるダンスを生中継 番組名『THE TIME,』全国!中高生ニュース冬休みSP 2023.1.5放送」
評:高校生と番組スタッフが一体となって作り上げた中継で、その熱量に圧倒された。早朝の生放送で、リハーサルの時間も十分とは言えない中、ノーミスで完璧な中継だった。生徒のリハーサルの確認用にプロツールスを利用するといった工夫も感じられる。1回見ただけではわからないが、何回か見直すと新たに気づく細かい演出もあり、非常に楽しい中継だった。生徒たちの躍動感にスタジオの杉山アナが涙していたが、同じく涙した審査員も多かった。(全文は10月23日号に掲載)