屋外用CMC(左)と屋内用小型OLT

シンクレイヤ 既設集合住宅内を光ネットワーク化

シンクレイヤは「ケーブルフェスタ2023」に出展し、「ケーブル技術ショー2023」でも来場者に好評だった既設集合住宅内を光ネットワーク化するソリューションを中心に、同社が新たに取り組んでいるAR(拡張現実)の実演も合わせて紹介した。
光ネットワークソリューションでは、屋内用小型OLTおよび屋内用CMCを参考出展した。屋内用CMCは、従来のCMCに比べて、より小規模な集合住宅にも適しており、多様なニーズに応えられるラインアップ充実を図るもの。WiFi内蔵10G―EPON ONU「SXEP200W」およびSXEP200W壁面取付ユニットを組み合わせて展示した。ONU周りの配線をコンパクトにまとめるユニットで、近日リリースの予定という。
また、特に都市部において課題となっている既設集合住宅への高速インターネットサービスの提供を可能とする「透明光ファイバー」も展示した。これまで既設の集合住宅内は配管や美観の問題から各戸へ新規配線することができず、既設のメタル線(電話配線およびテレビ配線)を利用していた。しかし、OTTによるコンテンツ配信、リモート会議、e―スポーツの普及等に伴う光幹線の高速化に十分追従することができず、戸建住宅の加入者と同等のサービスを提供することが困難だった。「透明光ファイバー」は、その課題を解決する有効な手段の一つとして期待されているという。(全文は10月30日号3面に掲載)