MPTE AWARDS 2023 大賞は日テレ他「プロ野球中継」 見たことのない革新的な野球中継を実現
一般社団法人日本映画テレビ技術協会(清原克明会長)は1日、東京国際フォーラム ホールD5において「MPTE AWARDS 2023 第76回 表彰式」を開催、技術開発賞および映像技術賞の表彰を行った。
冒頭、登壇した清原会長は「当協会は今表彰と同じく、今年創立76年目を迎えました。これだけの長きにわたり活動を継続できたのは諸先輩方のご尽力はもちろんこと、本日お集まりの皆さまのご協力、ご理解の賜物と感謝いたしております。
今回の表彰が、映像業界、音声業界のさらなる発展と、日本発の優れたなコンテンツが発信される原動力の一つになれば大変嬉しく思います」と挨拶した。
第26回経済産業大臣賞(日本テレビ映画テレビ技術大賞)はプロ野球中継高度化検討チーム(日本テレビ放送網、キヤノン、読売新聞東京本社)の「DRAMATIC BASEBALL」が受賞した。100台規模のカメラで撮影した画像から3Dデータを生成するボリュメトリックビデオ技術により、今までにみたことのない革新的な野球中継を実現した。バッティングや走塁、守備連携といったプレーを自由な視点で体感できる上、観客席の様子やビジョン映像もリアルタイムに反映されているにより、試合中の熱気や一体感を損なうことなく没入することができる。
同チームを代表して日本テレビ・篠田貴之氏は「野球中継は実は今年で70年目を迎えました。そこで何か新しいことをやりたいというところで始まったチャレンジです。70年前の中継でのカメラはたったの2台だけでした。先ほどのご紹介でもありましたが、今は100台を超えるカメラを置いて、昔は2つの視点からしか放送できませんでしたが、今はもうどこからでも、無限の視点から放送ができるまでに進化しています」。(全文は11月10日付3面に掲載)