ミハル通信 Inter BEE出展情報

ミハル通信は「Inter BEE 2023」に出展し、ブース内に3つの展示コーナーを設置するほか、ELLシステムを使用したデモとして、鎌倉―幕張リモート・ライブ・セッションを行う。
主な展示製品は次の通り。
①ELLシステム:ELLとはExtreme Low Latencyの略語で、ミハル通信が開発した世界最高水準の極超低遅延映像・音声伝送システム。今回は8K対応のELL 8Kと、現在開発中の2K・4K対応のELL Liteを展示する。
ELL2台(1対向)をNGN(Next Generation Network)網内折り返しで接続し、映像・音声の極超低遅延伝送を実現するとともに、ELL Liteを使うことで、カメラ映像と共にDanteやMADIで組まれた多チャンネル音声を、公衆回線経由で遠隔地まで伝送するといったシステムの構築が可能だ。
このシステムを使用して、幕張メッセのミハル通信ブースと約50㌔㍍離れた鎌倉本社をネットワークで繋ぎ、ギターとフルート・ヴァイオリンのリモート・ライブ・セッションを行う。
②放送局向けミニサテ装置:ミハル独自開発の【複数波一括処理方式】を採用した放送局向けミニサテ装置。UHF帯域で放送される地上デジタル放送を受信し、指定の周波数で送出できる。出荷後でも周波数の変更・追加が自由に行なえるほか、最大8波まで対応可能だ。また、小型ダイキャスト筐体により容易に運搬が可能で、AC60/100Vに対応している。
③放送局向け緊急回線バックアップ装置:中継局へのSTL、TTL回線のバックアップとして使用できる緊急回線バックアップ装置。万一の放送送信回線障害時や事故発生時に、迅速な復旧を実現する。設定によりSFN(Single Frequency Network)回線条件、MFN(Multi Frequency Network)回線条件の両対応が可能なほか、マルチキャストに対応しているため、送信機1台から複数の受信機に同時配信が可能だ。出力はTS、F―Sync、Clock 、IF(ISDB―T)、放送波(RF)を備えているので、さまざまな中継局に対応できる。
ブース・2202

写真は リモート・ライブ・セッション

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。