左から竹内氏、Evan Boyd氏、三輪氏

グラスバレー さらなる“連携”を図る多様な製品群

グラスバレーはInter BEE 2023において、多くの放送局で採用されている「EDIUS」の最新バージョンである「EDIUS 11」をはじめ、映像制作をより効率的にするために開発された「Chorus Hub」を中心としたグループクリエイティブフローなどを展示した。今回のInter BEEの見どころや注目製品などについて、代表取締役の竹内克志氏と営業統括の三輪信昭氏に聞いた。
ノンリニアビデオ編集ソフトウェア「EDIUS 11」には様々な新機能が踏査されているが、今回のアップデートのポイントについて竹内氏は「複数のEDIUS 11を連携させるための機能が多数搭載されています。また、小規模のワークフローにも対応できることも特徴となっています」と語る。新機能のうち調整クリップは、指定範囲のクリップを一括でエフェクト処理できる。また、Acousicaで音声解析が可能で、解析された音声は自動的にテキストに生成する。この他、SNS用エクスポートプリセット、ソニー XAVC HやHEIF など新フォーマットへの対応、OFXプラグインのネイティブ対応や新ボーナスコンテンツプラグインパックなども搭載。さらに、2024年発売予定のターンキーでは、GPUを活用したH.264/265デコードも計画している。
EDIUSの連携で非常に重要となるのが「Mync」と「CHORUS HUB」だ。メディアファイル管理ツールである「Mync」も 11にアップデートされた。EDIUSプロジェクト/タイムラインシーケンスの管理やアセット/クリップ管理(In/Out点、マーカー、コメントマーカー、クリップカラーなど)を行うことができる。また、Myncウィンドウにより、MyncからのEDIUSクイックスタートが可能になった。(全文は12月4日号3面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。