ソニー 5G対応データトランスミッター カメラ連携でシンプルなワークフロー構築
ソニーは、高速・低遅延映像伝送を実現する5G対応のポータブルデータトランスミッター「PDT―FP1」を3月22日に発売すると発表した。予約販売の受付は、2024年2月7日(水)10時より開始する。メーカー希望小売価格(税込)は15万9500円。
同機は、報道写真や放送映像制作など、撮影から納品、放送や配信までスピードが求められる現場で活用する無線通信機器。屋外やWi―Fi通信を使用できない屋内でも、高速・低遅延で安定したモバイルデータ通信を提供し、効率的でシンプルなワークフローを実現する。
「PDT―FP1」は、高速モバイルデータ通信による映像および静止画の伝送に特化した無線通信機器。国外を含めた幅広いバンド対応※1やデュアルSIM対応により、国内外で柔軟な運用が可能。また、カメラから本機へ撮影データの転送を完了させることで、カメラを起動していない移動中でも、同機に記録されたデータを転送することが可能。さらに、カメラと接続することで、同機経由でのライブストリーミングも可能になる。
報道写真の撮影現場では、カメラで撮影した撮影データを、高速かつ安定した5G通信でFTPサーバー等に転送することで、データの受け渡しやコンテンツ制作や配信までの時間を短縮する。放送映像の撮影現場では、無線通信による中継や撮影データファイル転送が可能になるため、カメラワークの自由度が広がり、機材セッティングの簡素化などにも貢献。遠隔撮影が求められる撮影現場では、離れた場所にいるコンテンツ制作者への撮影データの速やかな受け渡しにより、制作ワークフローの効率化を実現する。動画配信クリエイターの現場では、カメラで撮影する映像をUSBストリーミング出力することで、安定した無線通信によるYouTube配信や撮影データファイル転送が可能となり、撮影・配信場所の制約を解消するという。(全文は2月2日号3面に掲載)
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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