2024年放送記念日特集号 寺田技師長対談  多元化するサービス基盤をしっかりと構築・運用

新たな経営計画(2024―2026年度)がスタートするNHK。かつてない規模の受信料の値下げや、衛星放送の1波(BSプレミアム)を2024年3月に停波するなど様々な改革を実施している。
一方、放送を取り巻く環境は急激に変化しており、多様化するコンテンツの出口、フェイクニュース・偽情報の氾濫など従来にはなかった新たな課題も顕在化している
今回の放送記念日特別対談では、寺田健二理事・技師長に、経営計画における技術面での取り組み、新放送センターの整備状況、SDGsや脱炭素への取り組み、女性の登用などについて、本社社長、麻生舞が聞いた。

 

麻生 新年早々、能登半島地震が発生しました
寺田 NHKでは、東日本大震災をはじめとした過去の大規模災害などを教訓に、放送設備の強化を図ってきましたが、あれだけ停電が続くことは想定していませんでした。

情報が得られない状態は非常に不安になります。今回は通信キャリアも一部地域で止まっていました。そのため、BS103チャンネルでの臨時対応を含め、テレビ、ラジオ、インターネットなどあらゆるメディアを駆使して情報を伝えることができたのは良かったと思います。ラジオが情報を届ける手段として有効であるということが再認識されたと思います。
(全文は3月22日号4・5面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。