コイケ/Kramer 高付加価値で多様なニーズに対応 教室配信など幅広くシステム展開
3月18日号でも紹介した通りコイケが認定ディストリビューターを務めるイスラエルKramer Electronics社のAV over IP製品ラインアップは多様化するニーズに応えたバリエーションを展開している。
同社の「KDSシリーズ」は、SDVoE、JPEG、H.264/H.265の3つのコーデックに対応する製品ラインナップを揃えている。
その中で既報の通り今回JPEGエンコードモデルで「KDS―17」シリーズ、H.264/H.265エンコードモデルで「KDS-100」シリーズをラインアップに加え、さらに充実した製品群を提供している。
AV over IP製品は文字通りIPネットワークを通じた映像音声の伝送を目的として使用されることが主流だが、KramerのKDSシリーズには伝送に加えた付加価値機能があり、それを活用したシステム提案が出来るところが魅力という。
機能の1は「ビデオウォール機能」。このモードをオンにするとデコーダーを組み合わせて1×2から最大16×16までのビデオウォールを構築できる。個々のデコーダーは受信した映像のうち自分の担当する一部を切り出してディスプレイに出力する。エンコーダーとデコーダーのみでマルチディスプレイの映像システムを構築でき、伝送+サイネージ用途として使い勝手が広がる。
機能の2は「マトリックススイッチャー機能」。マルチキャスト伝送を利用して、複数のエンコーダーと複数のデコーダーを1つのネットワークに配置することで、任意のエンコーダーの映像/音声を任意のデコーダーで受信再生するマトリックススイッチャーのような使用方法が可能である。特にKDS-7シリーズ/17シリーズはエンコーダーに表示されたチャンネル番号にデコーダー側を合わせることで簡単に送信元の選択ができるので、実用上スイッチングの操作性も高い。7シリーズと8シリーズにはこれに加えてマネジャーという製品もラインアップにあり、GUI操作でこちらも簡単にマトリックスを設定できる。(全文は3月29日号3面に掲載)
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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