パナソニック コネクト 最先端の映像演出を東雲で開発 360度イマーシブやXRなど紹介

パナソニックコネクトはこのほど、放送関係者向けに「イマーシブセミナーと東雲共創ラボ見学会」開催した。東雲共創ラボは、現場のユーザーやクリエイター、パートナーの人たちと映像演出を実演しながら共創するラボで、今回報道関係者へ初めてラボを公開した。
東雲共創ラボは約2ン年に開設した施設で、クリエイターやユーザーと高度な映像演出などを実際に様々な機材・技術を用いて開発している。もともとは同社の実験スペースとして設置したが、色々なことを行うことで様々なものが生み出されたことから、本格的にラボとして運営することにしたという。
見学会の最初には「ホロメッシュスクリーンによるXR空間演出」を紹介した。3万lmのプロジェクターと非球面タイプの超短焦点レンズを採用している。ホロメッシュタイプのスクリーンと組み合わせることで、同メッシュクリ―ンに映像が浮かんでいるように映るもの。メッシュスクリーンは非常にやわらかい素材で、持ち運び可能で可変性も有している。同メッシュスクリーンは通常の光はできるだけ反射せず、逆にプロジェクターの光は高効率で反射するため、映像を浮かび上がらせることができる。
次に「高速追従プロジェクションマッピング」のデモを行った。トラッキングによる追従システムは以前よりあったが、完全には追従できないため、リハーサルを行い人がシステムに合わせる(スピードを落とすなど)形となっていた。パナソニックのプロジェクターの一部の機種は、240Hz/1080pの高速フレーム表示に対応しているため、ストレスなく追従できるようになった。加えて使用しているサーバも高性能グラフィックボードを搭載しており、人の動き以上の速さで処理できるため、リハーサルを行わなくても追従することができる。(全文は4月1日号3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。