日本CATV技術協会 2024年度CATV技術者資格(2級)講習試験と資格更新を発表

一般社団法人日本CATV技術協会(中村俊一理事長)は、5月7日(火)より2024年度CATV技術者資格(2級)講習試験および資格更新の申込受付を開始すると発表した。この講習試験では、第2級CATV技術者資格を取得できる。
同協会では「CATVに係わる基本的な技術知識を有し、CATV一般ユーザへの適切な指導、助言ができる技術者」に第2級CATV技術者資格を付与している。
CATV事業は放送と通信の幅広いサービスを提供している。これらサービスを説明するには技術や法令に関するいろいろな知識が必要だ。第2級CATV技術者資格を取得すれば、CATVシステムや関連技術、法令の基本的な知識が身につき、社内や営業先との会話に役立ち、顧客サービスの向上にもつながる。また、上位資格であるCATV総合監理技術者資格や第1級CATV技術者資格の取得に有利だ。
CATV技術者資格講習試験の特徴は▽年齢・経験に関係なく、誰でも受験できる▽講習はeラーニングにより行い、インターネット環境とパソコン等があれば、自身の好きな時間と場所で受講できる▽資格試験はCBTと呼ばれるパソコンを使用した試験方式で、試験の実施期間中の希望する日時及び全国300ヵ所以上の会場から試験実施会場を選んで受験できる。
受講受験科目は「CATVの基礎」の1科目のみ。CATV総合監理技術者資格及び第1級CATV技術者資格取得時に学習する「システム」「調査・施工」「ブロードバンド」科目の基礎と法規に関する基本的な知識を学習してもらう。
科目は「CATVの基礎」の学習内容は▽衛星放送、地上デジタル放送、CATVの概要と関連する基礎知識▽デジタル放送の主要技術の基礎▽HFC型、FTTH型CATVシステムの概要▽デジタル放送の受信技術の基礎▽CATVシステムの施工技術の基礎▽通信ネットワークの基礎▽DOCSIS/PON/VoIP/IPTVの概要▽法令理解のための基礎知識。
受講方法については、eラーニング講習実施期間中に所定の科目を学習し、章ごとの中間試験に合格すると、修了試験を受けることができる。この修了試験に合格するとeラーニングでの学習は修了となり、資格取得のための資格試験の申し込みが可能となる。中間試験、修了試験ともに、合格するまで何度でも受けることができる。
受験方法については、各自で試験会場を予約後、試験会場に行き備え付けのパソコンを使って試験を受けてもらう。予約は試験実施期間中の希望する日時(土日祝日も可能)で、試験会場を選んで受験することができる。受験は1回で再受験はできない。なお、所定の科目のeラーニング修了試験に合格をしていない人は、受験することはできない。
資格付与については、資格試験に合格すると資格が付与される。合格した人には、合否結果通知と技術者証の交付申請書を送る。申請書を提出した人には第2級CATV技術者証を交付する(技術者証発行には、別途発行手数料が必要)。
受講受験費用については資格の種類「第2級CATV技術者」の受講受験費用(消費税込み)は1万9360円。
講習試験実施スケジュールについては、次のスケジュールにて講習試験を実施する。
▽申込期間:2024年5月7日(火)~5月31日(金)▽受講期間:2024年6月20日(木)~8月15日(木)▽受験期間】2024年7月4日(木)~8月19日(月)。
申込方法については問い合わせ先に記載の同協会のホームページから受講受験の申し込みができる。
資格更新の申込受付については、2024年5月7日(火)から資格更新の申込受付を開始する。詳しくは問い合わせ先のホームページで確認する。
問い合わせ先:一般社団法人日本CATV技術協会 電話03・5155・6282(資格制度専用電話/平日午前9時30分~午後5時)。ファクス03・5273・4675。
E-mail:syoumei@catv.or.jp
URL:https://www.shikaku.catv.or.jp/

(4月5日付け4面に掲載)

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。