第65回科学技術映像祭 総理大臣賞は「関東大震災 帝都壊滅の三日間」 AI活用で高解像度化・カラー化を実現
「第65回科学技術映像祭」が4月19日、科学技術館サイエンスホールで開催された。
科学技術映像祭は、科学技術を正確にわかりやすく伝える優れた映像を選奨することにより、科学技術への関心を喚起するとともにその普及と向上をはかり、社会一般の科学技術教養の向上に資することを目的に実施されている。決定した作品には、内閣総理大臣賞(1作品)、文部科学大臣賞(3作品)、部門優秀賞(6作品)、特別奨励賞(2作品)、 新技術振興渡辺記念会理事長賞(1作品)、つくば科学万博記念財団理事長賞(1作品)、科学技術館館長賞(1作品)が制作者および企画者に贈呈された。
冒頭、主催者を代表して、運営委員長の永野博氏(日本工学アカデミー顧問)が、「今週は科学技術週間に関わる様々な催しが行われています。科学技術映像祭は昭和35年に第1回の科学技術週間の目玉として実施され、それ以来1回も途切れることなく第65回を迎えました。科学技術の映像の分野では我が国を代表する催しと自負しています。
今回はインターネットで公開されている作品も含め31機関から56作品が出品され、主催者として大変喜んでおります。
今年の出品作品のレベルが高く審査が難しかったと聞いております。
昨今の科学技術は新たな革命ではないか、言われるほど進展を遂げています。革新的な科学技術が社会の在り方、私たちの行動を急激に変えています。このよう中、社会を構成する私たちは、高度化する科学技術をどう活用するかを真剣に考えることが求められます。
本日、お集まりの方々に期待される役割は益々大きくなっていくと考えています」と挨拶した。
内閣総理大臣賞はNHKの「NHKスペシャル 映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 前編」が受賞した。受賞者を代表してNHK・木村春奈氏が、「長らく科学番組、しかも災害関連の番組を作ってきましたので、このような賞を頂けるということは大変うれしく、今まで番組制作を続けてきてよかったなと思っております。」
(全文は4月26日号3面に掲載)
画像は受賞者・関係者の記念撮影
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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