技研公開 今井所長「3つの”シンカ”」
NHK放送技術研究所(技研)は、最新の研究開発成果を一般に公開する「技研公開2024」を、
5月30日(木)から6月2日(日)まで開催した。放送技術研究所は日本唯一の放送技術分野を専門とする研究機関。未来を見据え、放送技術分野の基礎から応用まで幅広く取り組んだ研究開発の成果を紹介した。展示された技術については、今後随時レポートする。
また、開催に先立ちメディア説明会を実施。同会の冒頭に登壇した技研所長の今井亨氏は、「今年の技研公開のテーマは『技術で拓(ひら)くメディアのシンカ』としました。最後の〝しんか〟がカタカナになってまして、三つの漢字を当てています。一つ目はメディアのバリュー放送メディアバリューを高めるという意味の〝真価〟、二つ目が、深めるという意味の〝深化〟、三つ目が、この先の将来に向けた新たなメディアを目指すアドバンスという意味の〝進化〟の三つの漢字を当てて技研の意気込みをこのテーマに込めております。
また、『Future Vision 2030―2040』を3年前に公表させていただいたんですが、この3年間で色々と取り巻く環境は大きく変わってきました。そこで3年前に作りましたこのFuture Visionを今年版にアップデートしました。イマーシブメディア、ユニバーサルサービス、フロンティアサイエンス、という三つの領域は大きく変わらないのですが、文言ですとかビジュアル面でアップデートしました。
Future Visionは将来を目指しているわけですが、私達は将来のためだけではなく、今の放送現場を支える技術も色々と提供させていただいてます。メディアを支える、特にAIですとか、人に優しい放送、アクセシビリティの技術についてもしっかりやっていくことを改めてFuture Visionの中に記載をしています」と挨拶した。
(全文は6月10日号3面に掲載画像は)
今井亨技研所長
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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