ソニーPCL、東映アニメの海外展開等をサポート

トークセッションの模様

トークセッションの模様

ソニーピーシーエル(ソニーPCL)は8月1日~2日、体験型コンテンツと先進的なリアルタイムソリューションを中心とした技術や制作ワークフローを紹介するイベント、「Creative Summit 2024」をソニーシティ品川にて開催した。
展示の他、トークセッションも実施した。
今回は東映アニメーションの模様をレポートする。登壇者は東映アニメーション 映像事業部 映像管理室長の近藤修治氏とソニーPCLの各担当者。近藤氏は自社作品のDVD化とリマスターの他、海外展開についても担当している。近藤氏は海外展開に関して、同社では長年取り組んできたが、現在の映像事業という体制が構築されてから営業部門と映像素材の作製がより有機的に連動するような形になった。その中で海外のクライアントから海外でも視聴環境が向上しているため、より高品位な映像素材、音声素材のリクエストが非常に多くなってきたという。従来展開してきた映像素材ではなかなかやはり販売に結びつかないという事例が出てきた。よりクオリティの高いものを制作していくということでソニーPCLにいろいろと相談して、様々な技術で課題をクリアしていくという状況にあるとした。
海外で好まれる作品やジャンルについては、例えば永井豪氏が原作のロボットアニメなどは、ヨーロッパで非常に強い人気があって、マジンガーZがスペインで非常に人気が高い。また、鋼鉄ジーグはイタリアで非常に高い人気があって、同作品からスピンオフした実写映画も作られるぐらいの人気という。さらに、現在放送中のグレンダイザーUという作品は東映アニメは関わってないが、フランスやサウジアラビアなどで非常に人気が高いとした。
松本零士氏の原作のSFアニメはヨーロッパで非常に高い人気があり、聖闘士星矢は中南米の方で高い人気を誇るなど、作品によって地域性人気の高さの違いは存在する。しかし、地域性でメンタルのどこの部分に刺さっているのかまでは分析はできていないとした。

トップ画像は東映アニメーション・近藤修治氏

(全文は8月9日号3面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。