アストロデザイン、JASISに出展し様々な分野への活用図る

アストロデザイン(東京都大田区、鈴木茂昭社長)は、2024年9月4日(水)~6日(金)の3日間にわたり幕張メッセで開催された「JASIS 2024」(ジャシス=Japan Analytical & Scientific Instruments Show)に出展し、ハイフレームレート対応・広波長帯域カメラ、高速UVハイパースペクトルカメラ、高速マルチポイントUV分光器を展示した。

様々な先進的な装置や技術を開発してきたアストロデザインは、放送業界で培ったノウハウや知見を活かすべく多様な用途に向けて技術や製品の展開を図っている。初出展となったJASISもその一環となるもの。

JASISはもともと「分析展」の名称で開催されていた展示会で、現在もいわゆる〝分析機器〟が数を多く展示されている。また、来場者も分析機器や分析技術を目的にした人が圧倒的に多い。

アストロデザインは分析機器関連業界では、残念ながら認知度はそれほど高くない。加えて、今回展示した広波長域(200から1100nm)、高速(最大1000fps)、高ダイナミックレンジ(120dB)、高SNR(最大70dB)の特徴を持つハイフレームレート対応・広波長帯域カメラと、その応用製品である高速UVハイパースペクトルカメラおよび高速マルチポイントUV分光器は分析機器ではないため、製品の概要を説明してもあまりピンとしないケースもあった。

しかし、同社製品のユニークさに着目した来場者も少なくなかったという。そのような来場者とニーズやシーズを共同で模索することで、新たな分野での技術の活用や市場の開拓などにつなげていきたいとしている。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。