池上通信機、IBCに出展

池上通信機は、2024年9月13日~16日にオランダ・アムステルダムRAIで開催される国際放送機器展「IBC 2024」に出展する。今回の出展では、UNICAM XEシリーズを中心に、HDから4K、SD IからIP、そして新製品を含むマルチパーパスカメラ、4K/HDモニターなど多様化するユーザーのニーズに応えるソリューションを紹介する。主な出展製品は以下の通り。
▽UNICAM XE  HDポータブルカメラシステム「HDK―X500」(新製品):高性能2/3型CMOSセンサーを搭載したマルチフォーマット対応HDポータブルカメラシステム。F11の高感度とS/N62dBを誇り、低ノイズでクリアな映像を実現。3Gフォーマット、16軸色補正による高度な色調整など、幅広い用途に対応する機能を搭載。HLG (Hybrid Log―Gamma)ガンマカーブによるHDR機能を搭載。暗部から明部まで表現可能な範囲を拡大した広ダイナミックレンジ映像で見た目に近い諧調表現を実現する。新開発の幅82㍉の省スペース化を実現したスリムタイプのオペレーションコントロールパネル「OCP―500」(新製品)と組み合わせて運用が可能。
▽UNICAM XE 4K/HDポータブルカメラシステム「UHK―X700」:新開発グローバルシャッター対応2/3型 CMOSセンサーを採用し、ローリングシャッター方式と比較して歪みやフラッシュバンドのない自然で高精細な4K映像を再現。HLG方式のHDRおよび広色域ITU―RBT.2020に準拠しているため、照度差の激しい屋外やイベント撮影などでも自然な映像表現が可能。VE側のオペレーションパネルからバックフォーカスの調整が可能な「リモートバックフォーカス機能」や高倍率レンズでズーム撮影時に周辺の光量落ちを補正する「Fドロップ補正機能」など映像制作における高い運用性を誇る。カメラヘッドから直接、12G―SDIの出力が可能なためカメラ単体での多彩な運用スタイルに対応する。今回は「SE―U430」との組み合わせで大型レンズを装着し、BTL社製ビデオサーバーとの組み合わせでHD4倍速撮影のデモンストレーションを実施。
また、「UHK―X70 0」をベースモデルに、欧州メーカーによって送信機をカメラ筐体に内蔵させたワイヤレス運用専用機も展示する。本線4K/HD映像と音声の送信に加えて、カメラコマンドの送受信にも対応し本格的なワイヤレス運用が可能となる(日本国内導入は未定)。

(全文は9月13日号3面に掲載)

トップ画像は「HDK―X500」

「OCP―500」

「OCP―500」

この記事を書いた記者

アバター
成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。