パナソニック、4Kスタジオカメラ

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション(大阪府守口市、豊嶋 明CEO)は、撮影環境や規模に合わせて柔軟に運用システムを選択可能な4Kスタジオカメラ「AK―UCX100」とカメラファイバーアダプター「AK―CFA100」を開発した。2024年度第3四半期の発売の予定。本体希望小売価格(税別)はAK―UCX100が543万円、AK―CFA100が105万円。
現在、ライブイベントのステージ演出はLEDウォールやプロジェクター、ライティング技術の進化により年を追うごとに高度化し、撮影機材にも高い画質や機能が求められている。一方で、制作現場ではコスト削減や人材不足をはじめとした様々な課題を抱えているのが現状。そこでパナソニックでは、高品質な映像美を備えながら、カメラヘッド単体での運用やカメラファイバーアダプター(CFA)と組み合わせた運用、カメラコントロールユニット(CCU)と組み合わせた運用など、現場の環境や予算に合わせて運用スタイルを選択可能なスタジオカメラAK―UCX100を開発した。
4KスタジオカメラAK―UCX100は、従来必須とされていたカメラコントロールユニット(CCU)を用いることなく、カメラヘッド単体での運用が可能。CCUレスで12G―SDI(2系統)のほか、NDI High Bandwidth、SRT、SMPTE ST 2110などに対応し、ベースバンド運用からIP運用まで柔軟に選択することができる。また、同時開発したカメラファイバーアダプターAK―CFA100と組み合わせて使用することで、約2 ㌔㍍の電源供給(光ファイバーケーブルのみの場合は最長10㌔㍍まで延長)が可能。

(全文は9月18日号3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。