ウエスタンデジタル、世界最大32TB HDD

ウエスタンデジタルは、ハイパースケーラー、クラウドサービスプロバイダー(CSP)およびエンタープライズ向けに実績のある信頼性の高いエネルギーアシストPMR(ePMR)記録技術を適用した、32TBの世界最大容量を誇るUltraSMR HDDの出荷を開始したと発表した。
また、今日のデータ集約型ワークロードに対応してドロップイン交換が可能なHDDを求めるユーザーのために、26TBの世界最大容量のePMR CMR HDDをエンタープライズおよびチャネル顧客向けに出荷開始した。
ストレージ業界における成長の原動力として、新たにAIデータサイクルが注目されている。AIシステムが高度化するにつれて、膨大な量のデータを処理、生成することになり、それらを効率的に保存する必要性が生じている。HDDは、このエコシステムにおいて不可欠な役割を担っており、データを収集し、取り込み、保存する入力側と、AIコンテンツを生成し、保存する出力側の両方に対応する。この2つの役割により、HDDはAIデータサイクルの要として位置づけられ、必要なときにデータを利用でき、最小限のTCOで保存することが可能になる。
ウエスタンデジタルの最新の26TB CMRおよび32TB UltraSMRドライブは、いくつもの技術革新を適用し、データセンターのストレージ効率を最大化する。ePMRに加えて、OptiNAND、ArmorCache、およびトリプルステージアクチュエータ(TSA)を搭載している。(全文は10月23日号3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。