
池上通信機、ボートレース戸田に採用
池上通信機は、ボートレース戸田へボートレース実況用の映像システムを納入したと発表した。既に運用を開始している。
ボートレース戸田は、2007年に同社のHD映像システムを導入しており、17年という長きにわたりボートレース実況に使用してきた。このたび「映像情報トータルシステム」としての更新に当たり、カメラ撮影から映像制作までを行う「実況カメラシステム」として、4K/HDポータブルカメラシステム「UHK―X700」、4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL―F4000」、および3U小型サイズの4K/HDマルチフォーマットスイッチャー「MuPS―5000 Series」等を主な構成とする映像システムを採用した。
「UHK―X700」は、スタートからバックストレッチ、ゴールまでの映像を捉えるためのセンターカメラとして、独特なフライングスタート方式でスタートするボートレースならではのバーチャルスリットに対応したカメラシステム。旋回台とズームを遠隔操作するターンマークカメラでは、ハウジングに収納するために4Kカメラでありながらコンパクトで軽量、省電力なカメラヘッドを特長とする「UHL―F4000」を提案し、採用された。コーナーで水しぶきが跳ね上がる迫力あるターンと俊敏なハンドルさばきを色再現性の良い高画質な映像で再現する。映像操作室では、「MuPS―5000 Series」で映像制作を行い、場内・場外に映像を表示させるとともに、配信システムへと送出する。ライセンスの追加でアップグレードが可能なため将来の4Kによる映像制作にも対応できる。
全国に24あるボートレース場のうち、半数近くのユーザーで同社カメラを採用されており、その実績やノウハウが今回採用された要因の1つとなったと考えている。また、今まで使用されてきた機材の安定性・信頼性と、充実した保守サービスを提供してきたことも、高く評価されたという。(全文は2月14日号3面に掲載)
トップ画像は「UHK―X700」
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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