シンクレイヤ 独自機構搭載光スプリッタモジュールなどを出展

 シンクレイヤは「ケーブルテレビテクノフェア in Kansai 2025」に、「進化するFTTHソリューションとユーザー目線のサービス展開へ」をテーマに出展した。
 既設集合住宅向けソリューションとして小型OLTを展示、中・小規模の集合住宅の構内を、低コストかつ省スペースで光ネットワーク化できる。
 また、現在開発中の光スプリッタモジュールも展示、低挿入損失で小型なことに加え、独自機構により狭いスペースでも確実に施工できる。実際に手に取って試すことができ、多くの人が群がり試していた。独自機構に加え、磁石もついており、様々な場所に取り付けができる。
 屋内用CMCも展示した。既設のテレビ配線を利用して、簡単にインターネットサービスを提供できる。
 分散サブセンターでは、小規模エリアに放送サービスを効率的に提供できるダイキャスト搭載型屋外用EDA、小規模エリアに通信サービスを効率的に提供できる屋外用ブレードOLT、リチウムイオン屋外用UPSなどを紹介した。いずれも設置コストを削減できる小規模エリア向けのソリューションとなっている。
 2024年度のグッドデザイン賞を受賞した映像用光回線終端装置「SORC―100シリーズ」も展示した。SORC―100シリーズは、オール光ファイバーで構築されたケーブルテレビシステムで用いられる、映像用光回線終端装置(V―ONU)で、ケーブルテレビ局から光ファイバーを通じて各家庭に伝送された光放送信号を、テレビが受信できる電気信号に変換する。同製品は、主に「扱いやすさ」「環境負荷低減」「基本性能の向上」に徹底的にこだわり、従来品からリ・デザインされ、それが評価されて受賞に至った。
 この他、ARソリューションやWi―Fiセンシングを用いた高齢単身世帯の見守りサービス「Wi―Fiセンシング」なども紹介した。
 さらに、セミナーでは「地域に寄り添うARサービス活用事例紹介」と題し、地域の魅力を発信・創出するケーブルテレビ業界において、ケーブルビジョン2030ではサービスの多角化が求められており、シンクレイヤが取り扱うARサービスの内容を、事例をもとに紹介した。
 トップ画像は光スプリッタモジュール

「SORC―100シリーズ」

「SORC―100シリーズ」

この記事を書いた記者

アバター
成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。