池上、関西テレビに制作サブシステム納入

 池上通信機は、関西テレビ放送へ、第1副調整室のサブシステムに続き、第2副調整室のサブシステムを納入した発表した。
 関西テレビ放送は1958年に設立され、「多彩なコンテンツで人々に豊かな生活を!」をビジョンに掲げ、情報番組「土曜はナニする⁉」をはじめとして多くの番組を制作している。
 今回の第2副調整室のサブシステム更新では、4K放送システム対応制作スイッチャー「MuPS―5000 Series」(大型)とルーター「UHSM―220220」を採用された。「MuPS―5000 Series」は、各M/Eに8キーヤー、10リサイザー、3D DFE 4ch、DSK 8ch(HD時)を備え、多彩な映像表現を実現する。「UHSM―220220」は、オプションでダウンストリームキー、EMGスイッチャーを付けて、キーイングが可能となる。
 同システムの特長としては、①将来の4K化の際に、ライセンス方式によりハードウェアを追加することなく容易に機能を拡張できる点、②マルチビューワー機能搭載によりモニターウォールのように複数のモニターを使用したシステムと比較して、使用するモニター台数が減ることで、HDR化更新にかかる費用が抑えられる点、③4K素材を扱っても特別な機器の追加が不要でHDのマルチビューアー出力が可能な点、④増設パネルとマルチビューアーの追加で簡単にリソースをシェアして配信等のマルチプログラムにも対応できる点、⑤仮に障害が起こった場合でもプログラム送出が可能な構成である点が挙げられる。また、システム周辺機器「OnePackII Series」の豊富なラインアップと拡張性等も採用された要因の1つと考えているという。(全文は3月5日号3面掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。