パナソニック、AI技術による新機能を提供

 パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション(大阪府守口市、豊嶋明CEO)は、高品質な映像制作が簡単に行えるソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」の有償プラグイン「Video Mixerプラグイン AW ―SF400G」のバージョン2を2025年度第1四半期より提供すると発表した。
 これまでにも、グリーンバックなどの特別な設備を用意することなく人物を背景から切り抜き、別の映像と簡単に合成できる「AI Keying」や、1クリックで様々な合成パターンを呼び出せるスマートスイッチング機能など、多彩な編集機能を提供してきたVideo  MixerプラグインAW―SF400G。バージョン2では、より高度なAI技術を活用した新機能を追加する。
 主な機能は以下の通り。
 ▽AI Effect F ilter(顔フィルター処理):AI機能を活用して入力映像から人物の顔を認識し、リアルタイムでモザイクなどの指定した処理を施すことができる。最大25名の顔にモザイクなどのフィルター処理、指定した人物の顔のみにモザイクなどのフィルター処理、指定した人物の顔のみ、モザイクなどのフィルター処理を除外することも可能。Blur(ぼかし)、Mosaic(モザイク)、Image(画像貼り付け)の3種類のフィルター効果を選択でき、Blur(ぼかし)、Mosaic(モザイク)ではエフェクトの濃さを指定できる。Image(画像貼り付け)では顔の上に貼り付ける画像を1名ずつ指定することが可能(最大8名)。
▽AI Face C rop(AI自動顔PinP):AI機能を活用して入力映像から人物の顔を認識し、リアルタイムに追尾して顔のピクチャーインピクチャー(PinP)表示が可能。最大8名の人物をCrop(自動PinP挿入)することが可能で、人物が動いても追尾を続け、撮影範囲から出てロストしても再度人物が映ると復帰する。Crop映像を自由なレイアウトで配置でき、Crop映像の周囲に枠を付けることが可能(幅の変更は可・色は単色)。Crop映像αチャンネル付きでキー出力、外部スイッチャーにて合成でき、複数のPinPそれぞれに、顔登録で指定した人物を割り当てることが可能。
 ▽用途が広がるオーディオ入出力と外部API対応:SDI/NDI/SRTのエンベデッドオーディオ入出力に対応できる。出力ごとに入力音声の割り付けができ、設定画面にて入力音声の情報が閲覧可能。
 PCのLine outで音声出力をモニタリング、映像出力中も音声ソース切り替え、PGM切り替えに追従した音声の切り替え(Audio Follow Video)が可能(IN、Sceneのみ対応)、Sceneの設定にPGM選択された際の音声ソースの設定、マルチビュー画面にて出力音声のボリューム調整などが可能。

トップ画像はAI Effect Filter(顔フィルター処理)参考イメージ

AI Face Crop(AI自動顔PinP)参考イメージ

AI Face Crop(AI自動顔PinP)参考イメージ