第50回日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード 9月5日に前夜祭

 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟(JCTA、東京都中央区、今林顯一理事長)は、9月6日(金)、ザ・グランドホール(東京都港区)を会場に、「第50回日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」贈賞式を開催した。
 受賞局をはじめとするケーブルテレビ事業者を中心に約150名が参加した。グランプリ総務大臣賞は、大垣ケーブルテレビ(岐阜県)が制作した「守れ!美濃柴犬~高校生研究班の奮闘記~」が受賞した。
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 贈賞式の前日の9月5日は50回記念イベント前夜祭・レセプションが「Alice aqua garden Tokyo 品川」(東京都港区)で行われた。
 青山学院大学総合文化政策学部教授の内山隆氏が「映像の進化―10年前・今・10年後」と題して講演した。講演内容のポイントは次の通り。
 プロはプロなりの矜持を持つべきではないか。プロの矜持をどこに求めるか―については、多くの視聴者は「ストーリー」と「演者」の2点に、価値を求める傾向が強いことは確かではあるものの、いま一度、振り返ってほしいのは「映像で表現する」という意味を!。「ストーリー」で勝負するなら、テキストで十分。「演者」で勝負するなら、リアル・イベントを起こすほうが吉。〝タイパ〟な「一瞬の訴求」で勝負するなら、スチル、イラスト、SNS動画で勝負すべし。シングル・メディアムとは、媒体特性が違う。
 「創り手の熱量と才能」を見える化すること。選択と集中の〝集中〟である。映像技術は基盤に過ぎないが、基盤の軽視は良くない。むしろハイアマチュアのほうが優れていることは大いにまずい。彼らをリードするくらいでなければならない。
 続いて、「カメラを止めるな!」で知られる映画監督・上田慎一郎氏とアスミック・エース取締役の豊島雅郎氏がトークショーを行った。ノミネート作品を制作者が登壇し自ら紹介したほか、過去の受賞作品を採り上げ、50年の歩みを振り返った。審査員が語る〝記憶に残る受賞作品〟では、現・審査員が各々記憶・印象に残っている作品を改めて講評した。

写真は前夜祭の模様

9月11日に記事一部を掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。