「おぶせバスどこマップ」Goolightが受託

 Goolightは、このほど長野県小布施町において「小布施町デジタルサイネージ設置・バスロケーションシステム構築事業」を受託した。
 この事業は、小布施町が「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用し、町内を巡回するバス「おぶせロマン号」の現在位置や遅延情報の提供や、年間100万人を超える観光客へのイベント情報を小布施町内5ヵ所に設置するデジタルサイネージで配信する。これにより地域住民には身近な交通システムのより丁寧な情報発信を、観光客に向けては最新の情報をより深く多言語で届ける。
 Goolightは2019年、小布施町全域に地域BWAを敷設しており、今回の事業では地域BWAを基幹インフラとして活用する。地域BWA回線については、将来的に5G回線へのアップグレードも視野に入れ、さらに高速で安定した通信環境を実現することで、より多彩でリアルタイムな情報提供、動画コンテンツの配信や、AIを活用した観光案内サービスなど、より高度な機能を追加し、観光客や地域住民に向けた情報発信の質を向上させていく。
 デジタルサイネージ設置場所は次の町内5ヵ所。①小布施オープンオアシス②長野電鉄 小布施駅③高井鴻山記念館④おぶせミュージアム・中島千波館⑤ 小布施交流館(岩松院前)。
 プロジェクトチームは、阪神ケーブルエンジニアリング(地域BWAソリューション担当)、ミマモルメ(GPS/タグ端末提供、位置情報システム開発)、デンソー(サイネージ端末提供、メニュー画面制作・遠隔システム構築)。
 「おぶせバスどこマップ」サービスは2024年10月から本格運用を開始。小布施町周遊バス「おぶせロマン号」の運行日以外は、Goolightが制作する小布施町の観光映像や、多言語に対応する情報など観光客にとって価値のある情報をデジタルサイネージに発信することでインバウンドの需要に応える。

写真は 小布施駅改札前に設置のデジタルサイネージ

全文は10月2日付け④面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。