
ジェイコム札幌、オンライン診療サービスで地域医療課題解決
ジェイコム札幌(J:COM札幌、北海道札幌市、寺尾弘一代表取締役社長)は、札幌市によるスマートシティ推進事業「新・さっぽろモデル」に参画し、地域医療課題の解決を目指して3月3日(月)より、さっぽろ圏スマートアプリにおいて「J:COMオンライン診療」の提供をはじめた。
「新・さっぽろモデル」事業は、札幌市によるデジタル田園都市国家構想交付金実施計画に基づき、札幌市スマートシティ推進協議会が推進するスマートシティ推進事業。人口減少社会において、誰もが安心して利便性を実感しながら生活の質を向上させるべくデジタル改革を進めている。同事業では、高齢化の進む札幌市厚別区もみじ台・青葉エリアを対象に、生活支援や健康増進、コミュニティ活性化などのサービスを提供している。
J:COMは「J:COMオンライン診療」として、家庭で普段から利用されているテレビの画面上やスマートフォンのアプリ(MY J:COMアプリ)上で、医療機関の診察予約から問診、医師による診察、薬剤師による服薬指導が受けられるサービスを提供している。
このほど、新・さっぽろモデル事業においては、J:COMが開発したアプリを搭載したSTB(CATVチューナー機器)を接続する方法に加え、札幌市向けに「さっぽろ圏スマートアプリ」からでもJ:COMオンライン診療が利用可能となった。同アプリの利用により、対象エリアの人がスマートアプリからシームレスにオンライン診療を利用できる。
対象エリアの高齢化率は50%を超えており、「気候や交通機関の状況により医療機関にアクセスしにくい」「病院への移動中にケガや転倒のリスクがある」といった声が挙がっていた。J:COM札幌は、地域の住民にJ:COMオンライン診療を日常的に使うアプリを入口として利用してもらうことで、通院の負荷やリスクなく、新しいサービスへの心理的ハードルも軽減し、札幌市とともに地域医療の課題解決を目指す。
新・さっぽろモデル事業とは、札幌市によるデジタル田園都市国家構想交付金実施計画に基づき、札幌市と民間事業者等で構築する「札幌市スマートシティ推進協議会」が運営している。この事業は、厚別区もみじ台・青葉エリアを対象に、タブレット・スマホを通じて生活支援や健康増進、コミュニティ活性化などのサービスを提供する事業。
さっぽろ圏スマートアプリでは、日々の健康記録やウォーキングによる歩数のグラフ表示や参加者による歩数ランキングが表示される。歩数・体重・血圧等の健康情報の記録やスタンプラリーイベントへの参加、札幌市のゴミ出しカレンダーの確認など、日々の生活を便利にする機能を備えている。https://www.city.sapporo.jp/kikaku/ictplan/pointapp/sapporoarea.html
「J:COMオンライン診療」は、家庭のテレビの画面やスマートフォン上で、医療機関の診察予約から問診、医師による診察、薬剤師による服薬指導などが受けられるサービス。MICIN社のオンライン診療サービス「curon」(クロン)及び同社のオンライン服薬指導サービス「curonお薬サポート」と連携している。家庭で普段から利用されているテレビに、J:COMが開発したアプリを搭載したSTB(CATVチューナー機器)を接続する、または、スマホに「MY J:COM」アプリをダウンロードすることで、医療機関の診察予約から問診、診察の他、薬剤師からの服薬指導、自宅への処方薬配送のサービスが受けられる。
掲載は3月19日付け4面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
最新の投稿
CATV2025.03.19ジェイコム札幌、オンライン診療サービスで地域医療課題解決
CATV2025.03.19スカパーJSAT、通信衛星「JSAT―32」の調達契約を締結
CATV2025.03.17Goolightが公式LINEチャンネルを開始
CATV2025.03.17イッツコム、横浜と仙台の〝青葉区〟のコミュニティFMが連携