
オプテージ、スカパーJSAT『ケーブルテレビ事業者向け多チャンネル連携サービス』導入
オプテージ(大阪市、名部正彦代表取締役社長)と、スカパーJSAT(東京都港区、米倉英一代表取締役執行役員社長)は、スカパーJSATが提供する『ケーブルテレビ事業者向け多チャンネル連携サービス』を導入・提供することに合意したと発表した。両社が4月15日にオンライン会見した。
個人向けFTTH・エネルギーサービス「eo」のリブランディングについて、オプテージ常務執行役員の松本和拓氏が説明した。
オプテージ(は、4月16日より、個人向けFTTHおよびエネルギーサービスを提供する「eo」において、リブランディングを行い、サービスロゴおよびブランドメッセージを刷新した。
「今回のリブランディングにおいては、みなさまのライフスタイルの変化にあわせて、幅広い世代のお客さま一人ひとりの価値観に寄り添い、心が『はずむ』ようなサービスの体験を通して、より前向きな気持ちで毎日を過ごしていただきたいと考え、『こころ、はずむ。』を新たなブランドメッセージとしました」(松本氏)。
eo光テレビ新コース「CSベーシック」「CSプレミアム」の紹介をオプテージのコンシューマ事業推進本部サービス開発部長の山縣憲一氏が説明した。
オプテージは4月16日より「eo」において、eo光テレビ新コース「CSベーシック」「CSプレミアム」の提供を開始した。同コースでは、専用機器(STB、セットトップボックス)を使用することなく、市販のテレビ等に内蔵されたチューナーを使用して、CSデジタル放送を最大3台まで視聴できる。
市販のテレビは、大画面・高画質化に加えて、内蔵チューナーの選択肢が増えるとともに、インターネット接続や動画配信サービスへの対応が進むなど、利用方法が多様化している。アンテナ不要のテレビサービス「eo光テレビ」は、関西エリアで戸建て向けに70万件を超える加入者に利用されており、これまで「地デジ・BSコース」においてパススルー方式を採用、STBを利用せず、家中の地デジ・BSチューナー内蔵の市販テレビやレコーダーで地上デジタル放送・BSデジタル放送を観ることができた。
今回、同コースではCSデジタル放送においてもパススルー方式を採用することで、STBを利用せず、110度CSチューナー内蔵の市販テレビやレコーダー等最大3台でCSデジタル放送視聴が可能となる。
「今ご利用中のテレビのリモコンでCS放送も視聴可能になります。CATVで多チャンネル放送を視聴するには、専用機器(セットトップボックス)が必要ですが、新サービスは市販のテレビだけ。光ファイバーで放送を提供しているeo光テレビでは110度CSの電波をそのまま『パススルー』が可能です。本コースは、eo光ネットとセットでご利用いただくことで、『CSベーシック』は月額3300円で59チャンネル・『CSプレミアム』は月額4730円で85チャンネルの番組(両コースともに地上デジタル放送・BSデジタル放送を含む)をお楽しみいただけます」(山縣氏)。
eo光テレビ新コースに関するトークセッションを松本氏とスカパーJSAT執行役員常務の古屋金哉氏が行った。
スカパーJSATが、電力系通信事業者に同サービスを提供するのは初めて。
オプテージはケーブルテレビ事業において、利用者の様々なニーズに応えるべく、多チャンネルサービスの拡充や、多様な視聴スタイルへの対応策を検討してきた。今回の『ケーブルテレビ事業者向け多チャンネル連携サービス』の導入により、約70万世帯の加入者に対して、従来のセットトップボックス(STB)方式に加えて、市販のテレビ・レコーダーのみで視聴可能な「パススルー」方式での多チャンネルサービス提供が可能となる。
なお、多チャンネル放送に関するチャンネル編成や料金設定、顧客サポートなどは引き続きオプテージが担う。スカパーJSATは、放送波の提供および視聴鍵管理機能の提供を通じて、サービスの支援を行う。
「『ケーブルテレビ事業者向け多チャンネル連携サービス』は、スカパーJSATがケーブルテレビ事業者に対してBS/110度CS放送設備で放送波を配信し、視聴鍵管理機能を提供することで、多チャンネルサービス利用者は、STBなしで、テレビ・レコーダーの付属リモコンのみでチャンネルの視聴・録画が可能になるものです。TV
用のリモコンのみですべての操作・視聴が可能。ケーブルテレビのA―CASが不要。STBという専用機器がいらないのでSTB分の消費電力が削減できます。しかも1契約で3台まで地上波、BS・CS110度が視聴できます」(古屋氏)。
4月23日付け5面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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