2024年8月30日(7714号)
長野県塩尻市及び山口県岩国市の歴史まちづくり計画を、文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣の三大臣が認定した。先ごろ石橋国土交通大臣政務官が現地に赴き各市長に三大臣連名の認定証を交付し、歴史的風致維持に向けてスタートした▼塩尻市は、史跡「平出(ひらいで)遺跡」を中心に、「阿禮(あれい)神社の祭礼」、「奈良井宿鎮(ならいじゅく・しずめ)神社の祭礼」、伝統産業としての木曽漆器等の保存活用や伝統文化の継承、など歴史的風致を形成。市の計画では、歴史的建造物の保存活用や伝統行事などの伝統文化の継承等19事業の向上を図る▼岩国市では、国指定名勝「錦帯橋(きんたいきょう)」を中心に、「錦帯橋まつり」で披露される岩国南条踊等の民俗芸能、重要無形民俗文化財の「岩国行波(いわくにゆかば)の神舞(かんまい)」、「山代神楽(やましろ・かぐら)」などで歴史的風致を形成。市の計画では、歴史的建造物の保存・活用や歴史的活動の継承等の維持向上を図る▼今回の認定により、認定都市数は97市町となった。それぞれが、歴史上価値の高い建造物はもとより、新たな地域資源の掘り起こしに繋がり、地域の魅力向上や地域住民の活性化にも寄与する。これによる地域の賑わい向上実現に期待したい。(N)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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