2024年9月27日(7724号)

 ベネッセコーポレーション(岡山市)は、高校生を対象に仮想空間(メタバース)の活用を開始した。メタバースを模擬試験の会場として活用している。「進研模試」について、メタバースも受験会場に追加し、学校で模試を受験しない個人の生徒でも受験できるようにした。受験者は、自宅等から、時間や場所を問わず、ベネッセの模擬試験を受験できる▼ベネッセでは、ひとりでも多くの生徒がさらに学習や受験に挑戦しやすくなる環境を提供する手段の一つとしてメタバースに注目した。具体的には、メタバース上に用意された模試の受験会場に集う形で受験。科目や試験の内容は、従来の「進研模試」と同じ。採点結果や志望校判定はオンライン上で確認する▼試験会場からコミュニティルームに移動すれば、受験の前後にそれぞれのアバター同士で、ほかの生徒と音声やチャットでコミュニケーションできる▼CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)という言葉を取材先でよく聞く。これは試験における工程を全てコンピュータ上で行うこと。 受験者はコンピュータによってディスプレイに表示される問題に対してマウスやキーボードを用いて解答する。紙のテスト用紙で悪戦苦闘した身にとってはメタバースは画期的。記者はマークシート試験1年目だったが、あれから試験様式も大変化した。(T)

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。