2025年1月10日(7760号)
2025年は「巳年」。「辰巳天井」の相場格言があり、天井をつけやすいとされる。昨年は日経平均株価がバブル期以来34年ぶりに最高値を更新した。今年の日本経済が注目される中、メーカー経営トップの年頭所感をみると、NECの森田隆之社長は「生成AIの発展が目覚ましく、仕事や生活への影響が現れはじめています。生成AIが社会にどのような変化をもたらしていくのか、まだ誰にもわかりません。(中略)最先端のテクノロジーを操ることのできる企業として、私たちには社会の安心を守り続ける責務があると考えています。社会にとってNECグループが『安心できる選択肢』の提供者であり続けることが必要」とした▼KDDIの髙橋誠社長は「企業経営を取り巻く環境は刻一刻と変化し、不確実性が増しています。そのため、将来を予測することがこれまで以上に難しくなっていると感じます。(中略)このような環境下において、当社が事業活動を行う上で、肝に銘ずるべきことは『お客さまと近しい存在であることにこだわり、お客さまに徹底して向き合おう、知ろう、という基本姿勢に立ち返る』ことにある」▼先行き不透明感は強まっている中、「さまざまな課題の解決に向け、道なき道を切り拓いていく姿勢が求められている」(KDDI)、「私たちは『変わり続けることを、変えない』」(NEC)と企業のチャレンジ精神を発揮することが課題解決につながるのではないか。(T)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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