2025年1月31日(7768号)

 アイリスオーヤマは、グループ会社シンクロボがロボット開発促進のため「シンクロボ 秋葉原ラボ」を開設した。この新オフィスでは、ロボットを動かすための十分なスペースを設け、除塵・水拭きの清掃ロボットだけでなく、清掃以外のロボットの開発・検証もできるよう、フロアタイルエリアや毛足が長いタイルカーペットエリア、JIS規格に準拠したエリアなど、3つの走行エリアを設けた▼同グループのアイリスチトセがオフィスを設計しており、コロナ禍を経たニューノーマルな働き方に対応できる新しいオフィスの価値を体験できる。海洋プラスチック再生樹脂を採用したオフィスチェアなども配置し、働く社員の快適性や環境問題・SDGsにも配慮している▼アイリスグループは、2021年にロボティクス事業に本格参入した。アイリスグループのサービスロボットの導入社数は6000社を超え、国内における業務用清掃ロボットのベンダーシェアは1位になっている。2024年には、同グループで初めて自社の大連工場(中華人民共和国・遼寧省)でハードウェアを内製したDX清掃ロボット「ブロイト」を発売した▼同社は配膳・運搬ロボット「サービィ」も展開。飲食店で見たことがある人も多いだろう。ロボットのソフトウェア開発やハードウェア設計などの開発を行う会社が電気街として知られる秋葉原に設けられたことも何かの縁で、秋葉原がロボット開発になればと思う。(T)

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。