2025年1月20日(7763号)

名作時代劇ドラマ「暴れん坊将軍」が17年ぶりに「新・暴れん坊将軍」として復活し、1月4日午後9時から放送開始となった。初回に登場したGACKT氏演じる徳川宗春を巡るエピソードが早くもSNS等で話題を呼んでいる▼暴れん坊将軍は、1978年から2002年にかけて同局系列でレギュラー放映された時代劇シリーズで、江戸幕府の第8代将軍、徳川吉宗が町火消「め組」に居候する貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変え、江戸町民と交流しながら世にはびこる悪を叩く勧善懲悪の物語。新作では、主演の吉宗役を引き続き松平健氏が演じ、監督はアクションからホラーまで幅広いジャンルで活動を続ける三池崇史氏、脚本はNHK朝の連続ドラマなども手掛けた大森美香氏が務める▼話題となっている徳川宗春は、名古屋藩第3代藩主・徳川綱誠の子として生まれ、後の尾張徳川家第7代当主、名古屋藩第7代藩主を務めた人物とされる。享保の改革で質素倹約を推奨する吉宗に対し、著書「温知政要」の中で「倹約は大事だけれども度が過ぎると民の不自由になる」と積極財政を主張。派手な出で立ちを好み、遊郭や芝居を推奨するなど、当時の「傾奇者(かぶきもの)」とも言える人物▼ド派手な設定はGACKT氏によって遺憾なく発揮されている。現代風のアレンジは時代劇復権の追い風となるか。(K)

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。