2025年3月22日(7788号)

 京浜急行電鉄(横浜市西区)はこのほど、羽田空港第1・第2ターミナル駅および羽田空港第3ターミナル駅において,京急線初となるインバウンド客向け自動券売機を導入した。日本の玄関口・羽田の更なるサービス向上とインバウンド需要創出を目指すとしている▼この自動券売機は、高見沢サイバネティックス(東京都中野区)製で、インバウンド客向けに8言語(日・英・中簡・中繁・韓・仏・スペイン・タイ)対応及び32インチ大型ディスプレイを搭載した。観光スポットや路線図から目的地(駅)までのきっぷを選択購入できることが特長だ▼クレジットカードにてきっぷを購入することも可能で、インバウンド客が羽田空港へ到着した際に、事前に両替等を行う必要なく、社会的ニーズの高いキャッシュレス決済にも対応している▼京急電鉄では2024年12月に開始した「クレジットカードやデビットカード等のタッチ決済による乗車サービスの実証実験」に加え、鉄道利用におけるキャッシュレスサービスの拡大および今後も拡大が想定されるインバウンド客が利用しやすい環境整備を推進し、京急グループ第20次総合経営計画における重点事業展開「日本の玄関口・羽田空港のポテンシャル最大化・活用」を具体化するとしている。日本人からみても外国人観光客が鉄道の乗車券を購入するのはかなり苦労してストレスも溜まると感じる。全国の観光地に多言語対応した自動券売機の普及を望みたい。(T)

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。