
ジュアン・ミロの大回顧展「ミロ展」 東京都美術館で開幕
スペインの芸術家ジュアン・ミロの作品を一堂に集めた大回顧展「ミロ展」が3月1日から、東京都美術館(東京・上野公園)で始まった。主催は東京都美術館、ジュアン・ミロ財団、朝日新聞社、テレビ朝日。
1893年、スペイン・カタルーニャ州に生まれたジュアン・ミロは、同郷のピカソと並び20世紀を代表する巨匠に数えられる。太陽や星、月など自然の中にある形を象徴的な記号に変えて描いた詩情あふれる独特な画風は日本でも高い人気を誇る。そんなミロの創作活動は、没後40年を迎えたいま、世界的に再評価されている。本展は、〈星座〉シリーズをはじめ、初期から晩年までの各時代を彩る絵画や陶芸、彫刻により、90歳まで新しい表現へ挑戦し続けたミロの芸術を包括的に紹介する。世界中から集った選りすぐりの傑作の数々により、ミロの芸術の真髄を体感できる空前の大回顧展となっている。
見どころの一つは、ミロの代表作に挙げられる1940年から41年にかけて描いた〈星座〉シリーズ。戦火を逃れながら、夜や音楽、星を着想源にして全23点が描かれた。現在、シリーズの各作品は世界中に散らばっており、複数の作品をまとめてみられる機会は貴重だ。
また、故郷カタルーニャの地で描いた初期の名作「ヤシの木のある家」、1920年代の傑作「オランダの室内I」、晩年を迎えても新たな表現に挑戦した「焼かれたカンヴァス2」など、各時代を代表する作品の数々が世界中から集まる。
2月28日、報道内覧会が行われ、ミロ財団館長のマルコ・ダニエル氏=写真=は「今回は、100点近い作品を世界各国の主要美術館や個人からの協力を得て展示することができました。ミロが用いた様々な技法を楽しんでいただけると思います」と話した。
「ミロ展」の会期は3月1日から7月6日まで。(掲載作品は展示風景、許可を得て撮影しています)
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオの番組および会見記事、デジタル家電(オーディオ、PC、カメラ等)、アマチュア無線を担当
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