NHK BS 「フロンティア」 現代美術作家・村上隆に密着
NHKは18日、現代美術作家・村上隆氏に長期密着したドキュメンタリー番組「フロンティア 夢見る“怪物”村上隆」の試写会&取材会を東京・渋谷の放送センターで開いた。取材会には村上氏が登壇し、創作の源泉や苦しみなどを語った。
同番組は、8年ぶりに京都市美術館で大規模な個展を開くこととなった村上氏の制作現場にNHK京都放送局の取材班などが長期密着し、160名以上のスタッフが24時間体制で働く独自の工房システムや、AIを取り入れた技法、そして村上氏の日常をつぶさに記録した貴重映像満載のドキュメンタリーとなっている。
会見で創作への原動力は何かと質問された村上氏は「追い詰められる状況に自分を置くことが必要。本音を言えば描きたくない仕事、やりたくない仕事がほとんどです。でも自分に負荷をかけて追いこむ。だからこそ、創作への力がにじみ出てくるんです。自分のコンディションを無心にする状況を自らが作ることが必要なのです」と語った。その一方で「しかし、私ももう62歳で残された時間は限られている。やりたいことはまだまだあるので、少し焦っている状況です」と現在の心境を明かした。
また、番組を見た感想として「番組制作スタッフの方々は厳しい状況の中でよくやってくださった。映像のプロが作ったドキュメンタリーとして本当にクオリティが高い番組になっていると思う。観る方々にはそこを楽しんでいただければ」とアピールしていた。
「フロンティア 夢見る“怪物”村上隆」は、NHK BSで4月23日午後9時から放送される。
(写真=会見に出席した村上隆氏)
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオの番組および会見記事、デジタル家電(オーディオ、PC、カメラ等)、アマチュア無線を担当
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