「持続可能な未来の実現を」

 最先端のデジタル技術を集めた国際展示会「CEATEC(シーテック)2024」(主催:一般社団法人電子情報技術産業協会〈JEITA〉、共催:一般社団法人通信ネットワーク産業協会〈CIAJ〉、一般社団法人ソフトウェア協会〈SAJ〉)が10月15日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。東京都千代田区のパレスホテル東京でオープニングレセプションがあり、主催者代表による挨拶のほか、先日就任した石破茂首相もビデオメッセージを通じて開催を祝った。
 主催者代表として、津賀一宏JEITA会長は、「エレクトロニクスショーとコムジャパンを統合し、Combined Exhibition of Advanced Technologiesの頭文字をとって名付けた展示会は歴史と伝統を積み重ねるにとどまらず、世の中に変化をもたらす最先端技術の複合展示会として社会をリードし、進化を続けてきた。現在は経済発展と社会課題の解決を目指すsociety5・0の実現を目指し、あらゆる業種の人、技術、情報が集うデジタルイノベーションの総合展示会となっている。25周年の開催テーマとしてInnovation for Allとして、AIをはじめ最先端テクノロジーで実現する社会や暮らしなど未来像を広く発信している。また、開催指針の共創の成果として、今年は日本自動車工業会が主催するJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK2024との併催が実現し、ITの枠を超えて、日本の産業の総力を発信している。ぜひ会場で、持続可能な未来を共に実現するきっかけをつかんでいただけたら嬉しい」。
 ビデオメッセージに出演した石破首相は、「記念すべき25回目の開催を迎え、経済発展と社会課題の解決につながるデジタル技術を用いた最先端の機器やサービスが展示されると伺っている。本年はAIに特に焦点を当てて、その中核を担うエキスパートが集結すると聞く。生成AI等の登場による急激なデジタル化の進化で世界は新たな時代の変化に直面している。この変化に対応し、日本経済の活性化と成長を加速させるため、政府としてもイノベーションの促進に一層力を入れる。AIをはじめとしたデジタル技術はコストカット型の経済から高付加価値創出型の経済へ移行するために欠かせない要素。また地方においても、半導体製造工場などの投資は既に大きな経済効果をもたらし、雇用や所得を生み出すけん引役となっている。賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現するため、物価高の克服、経済の成長、国民の安全安心を柱とする経済対策を実行するよう、全閣僚に指示した。皆さんの積極的な経営判断を後押しできるよう、成長力に資する国内投資促進に取り組む」と祝辞を送った。
(全文は10月21日付紙面に掲載)

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。