【速報InterBEE】デル・テクノロジーズ 「まずはデータの棚卸し・属性把握をせよ!」

デル・テクノロジーズは、「Inter BEE 2024」において、11月15日(金)15:00~15:45に展示ホール8 特別企画オープンステージで「生成AIで加速せよ!リアルタイム技術を駆使したデジタル映像制作の世界」を実施した。
デル・テクノロジーズ Business Development & Alliances Manager – Media & EntertainmentのAlex Timbs 氏を講師に招き、AIを活用した映像制作と、世界のワークフローなどについて講演したもの。
Timbs 氏は、AIについて「一時的な技術トレンドではなく、人間の潜在能力と業務効率を増幅するパラダイムシフトである。
AI自体が焦点ではなく、そが解き放つ前例のない機会と成果こそが重要です」と語った。
また、Timbs 氏自身もAIを活用しており、今年9月に開催されたIBCでは現地アムステルダムには行っていないが、アムステルダムとTimbs 氏の画像合成し、その画像を上司に送ったら本当にアムステルダムに行ったと信じたという。
さらにTimbs 氏はAIについて、Tシャツのサイズ(S・M・L)を選ぶように活用すれば良いと語った。Sサイズは1台のワークステーションにローカルのストレージでAIを試す段階となる。Mサイズは、複数のワークステーションをネットワークで結び、フラッシュストレージ(F210)をシェアする小~中規模のチームとなる。Lサイズは大量の高性能ワークステーションが大規模フラッシュストレージ(F710/F910)を使用する大規模プロジェクトがこれに相当する。使用する状況や規模の変動に合わせて選択することが必要だとした。
続いてデル・テクノロジーズ インフラストラクチャ―・ソリューションズ・SE統括本部 アドバイザリシステムエンジニアの天野献士氏が「日本市場のクラウド活用の現状と課題」と題し講演した。日本では未だにクラウドがいいか、オンプレがいいかという議論が続いているが、もうその議論は時代遅れであり、今のトレンドは「オンプレとクラウドの両方を使う」だという。オンプレ/クラウドには向き不向きがあり、それは格納するデータの種類・属性に左右される。データができた経緯や種類、今後の活用方法、著作権やセキュリティなど細かく分析して初めて、クラウドかオンプレのどちらに格納するかという話になる。

天野氏は最後に「(オンプレかクラウド化かというような)システムファーストではなく、『データファースト』であれ。まずはデータの棚卸し・属性把握をせよ」と述べた。

トップ画像はAlex Timbs 氏

 

天野献士氏

天野献士氏