ロート製薬、「防災産業展2025」に出展

 ロート製薬(大阪市、杉本雅史社長)は「防災産業展2025」に出展し、〝もしもに備えながら定期的に食べきる。心と命を守る循環備蓄食品〟「ハートフード」を展示紹介した。
 新商品「ハートフード」は、災害時に備え、かつ日常のローリングストックに着目した、5年常温保存が可能な循環備蓄おにぎり。
 同社は、「ハートフード5年常温保存おにぎり 3種(おかか、カレー風味、トマト混ぜごはん)」を、1月21日よりロート通販にて予約注文受付を開始した。4月より行政・法人向けの発売も行う。
 同社は創業当時から「万病の元は胃にある」と考え胃腸薬の発売や食生活と胃腸の健康に向き合ってきた。世界の人々に商品やサービスを通じて『健康』を届けて、個人や社会をウェルビーイングへと導き、明日の世界を元気にすることを目指している。人々が心身ともに健康であるためには『食べることが大切な源である考え、食事業でも幅広い健康ニーズに応えている。『食の保存技術の発展』も重要な社会的意義を持つと考える中、長期保存の新しい技術を展開して、新たな食の可能性として循環備蓄食品「ハートフード」の立ち上げに至ったもの。
 商品特長は次の通り。
 ▽片手で食べられるおにぎり形状▽調理不要(水が不要で、開封してそのまま食べられる)▽食器不要(手で食べられる)▽食べ残し汁が出ず衛生的で、ゴミがかさばらないパウチ仕様▽アレルギー物質(特定原材料等)28品目不使用▽5年常温保存(製造から5年6ヵ月)が可能な特許製法。
 『あけてすぐ食べられて、ふつうにおいしい5年常温保存おにぎり』というコンセプトで、『もしも』の災害時だけでなく、『いつも』の日常でも定期的に食べることができる循環備蓄食品。大人も子どもも慣れ親しんだおにぎりを食べることで〝ほっと安心できる、心と命を守る食品〟。防災意識が高まる中、備蓄食料の備えは重要だが、一部の備蓄食料が食べられることなく、廃棄されているという社会課題も身近に起きている。そこで、『いつも』の日常でも、携帯食や朝食など定期的に食べることができ、定期的なローリングストックを意識することで、備蓄食品のフードロス削減、もったいない廃棄を減らすという、循環型の備蓄食普及を目指している。製造年、保存期間をわかりやすく表記するデザインにもこだわった。

2月17日付け5面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。