シャープが「リテールテックJAPAN 2025」に出展

 シャープは「リテールテックJAPAN 2025」に出展した。「DX・CX・GXで次世代の顧客体験へ シャープのスマートリテールソリューション」をコンセプトに、各種リテール製品やソリューションを紹介した。
 主な出展ソリューションは次の通り。
 ①決済ソリューション=日本最大級のキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS」を運営するNTTデータと共同で商品化した「キャッシュレス決済端末」を展示した。スマートフォン「AQUOS」の開発で培った基板設計やアンテナ設計などの技術を応用し、快適な操作性を実現した。具体的にはスマートフォン「AQUOS」の開発で培った通信技術を応用。顧客側端末には、のぞき見を抑制するシャープ独自のベールビュー技術も採用した。さらに、高性能なCPUを搭載し、QRコード決済では、端末にQRコードをかざしてから、わずか0・7秒での認識が可能だ。これらの技術により快適な決済処理を実現した。加えて、シャープがEMM(Enterprise Mobility Management)サービス「LINC Biz EMM」の開発で培った端末の遠隔管理技術を応用。複数の決済端末の稼働状況を、クラウドを介して一元管理できる遠隔管理システムを共同で開発した。トラブルの抑止や万一トラブルが発生した場合の迅速な解決が可能になり、安心な運用を支援する。
 ②生成AIチャットボット「Brainrobi(ブレインロビ)」=企業が持つ技術情報やサービスマニュアルなどの情報資産を一元管理し、自然言語での情報検索を可能とする生成AIチャットボット「Brainrobi」を出展。必要な情報へのすばやいアクセスを実現し、社内情報の効果的な活用と業務効率化を支援する。特長は①社外へのデータ公開が無く安心=社内データを「Brainrobi KNOWLEDGE」にアップロードするだけですぐに活用可能②高い回答頻度と使いやすさ=最適な回答生成、参照データへのリンク。次の質問を予測し関連質問として提案③業種、業務を問わず問題解決=いろいろな業務で活用可能。属人化している業務ノウハウを有効活用。
 ③搬送&デジタルピッキングソリューション=工場や倉庫内の狭い通路でも走行でき、既存の棚をそのまま利用して材料や仕掛品の搬送を自動化する「スリム型スタッカー自動搬送ロボット」を展示。移載ユニットは、吸着式やフォーク式など搬送物に適した方式を選択できる。また、保管棚に設置したデジタル表示器のランプを点灯させて作業者を誘導し、正確かつスピーディーなピッキング作業を支援する「無線デジタルピッキングシステム」も紹介した。

全文は3月14日付け5面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。