新年ごあいさつ 電波タイムス社代表取締役社長 麻生舞
2025年の新春を迎え、読者の皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。日頃より私どもの新聞をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
昨年2024年は、技術革新が進む一方で、社会に深い爪痕を残す出来事もありました。なかでも、1月に発生した能登半島地震は、多くの尊い命と生活を奪い、今なお復興への道半ばにあります。改めて、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。この災害を機に、「防災・減災」への意識と取り組みを一層強化することが求められています。情報通信の高度化が進む今だからこそ、災害時における迅速で正確な情報伝達、地域社会との協力体制の構築が不可欠です。私たちメディアも、その役割をしっかりと果たし、皆様の安心と信頼を支えてまいります。
電波タイムズでは昨年より、読者の皆様により親しんでいただける新聞を目指し、紙面改革やホームページ改革に取り組んでまいりました。その一環として、これまでの放送通信分野に加え、防災、教育、AIやドローンなどの新技術といった幅広い分野を積極的に取り上げ、読者の皆様に役立つ情報をお届けしています。これらのテーマは、社会の変化や新たな課題に対応するために欠かせないものであり、これからも積極的に発信していく所存です。
また、今後はさらに視野を広げ、スタートアップ企業の取り組みや新しい発想を紹介し、業界の発展を後押しする報道を展開してまいります。イノベーションの担い手であるスタートアップに注目し、その活動を応援することで、情報通信・放送業界だけでなく、社会全体の進歩に貢献したいと考えています。同時に、コンテンツ関係の記事のさらなる充実を図り、読者の皆様に楽しんでいただける紙面づくりを進めてまいります。
そして、デジタルでの情報発信にも本格的に取り組むことを目指しております。ホームページを活用したタイムリーな情報提供やSNSを通じた読者との双方向のコミュニケーションなど、デジタルと紙媒体の両方を効果的に活用し、情報を届ける手段をさらに多様化することで、読者の皆様の期待にお応えしたいと考えています。
さて、2025年は、日本におけるラジオ放送開始100周年の節目でもあります。1925年に始まったラジオ放送は、情報を瞬時に届けるメディアとしての新時代を切り拓きました。それから1世紀、テレビ、インターネット、そして現在では5G通信が登場し、情報伝達の高速化が進む一方、6G通信の実用化に向けた研究や開発が本格化しています。
電波タイムズは、戦後の放送法を含む電波三法の誕生を受け、その精神を国民に広く伝えるために創刊されました。以来、今日まで75年にわたり、情報通信・放送業界の発展に寄与するとともに、関連産業の振興と発展を支えるべく努力を続けてまいりました。これからも、業界の一員としてその使命を全うしつつ、社会にとって価値のある情報を提供していく所存です。
新しい年を迎えるにあたり、改めて読者の皆様に感謝申し上げますとともに、本年が皆様にとって希望に満ちた一年となることを心よりお祈り申し上げます。
引き続き、本年もご支援、ご愛読のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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