アプリ不要!AR スタンプラリーを開発 三重県伊勢市“おかげ横丁”に初導入

ケーブルテレビをはじめとする放送・通信に携わる事業者のソリューションプロバイダ シンクレイヤ株式会社(東証スタンダード:1724、代表取締役社長:山口正裕、本社:名古屋市)(以下、当社)は、株式会社伊勢福(代表取締役:濵田朋恵、本社:三重県伊勢市)と株式会社 ZTV(取締役社長:田村欣也、本社:三重県津市)と協業し、Augmented Reality(拡張現実:以下 AR)を利用したデジタルスタンプラリーを開発いたしました。今回開発した『商店猫デジタルスタンプラリー』は、2024年9月14日(土)~29日(日)にかけて、おかげ横丁にて開催される“第30回来る福招き猫まつり”を皮切りにご体験いただけます。

2018年に経済産業省が公表したDXレポートでは、日本は他国に比べると様々な領域においてDX化が遅れており、このまま変革が進まなければ競争力が低下し、2025 年から年間で約 12 兆円もの経済損失が発生すると推測されています。これにより観光産業でも、旅行者の利便性向上や周遊促進、生産性向上等を図るため、DX化が進みつつあります。
そこでシンクレイヤでは、持続的成長に向けた新領域の探索として地域DXサービスの構築をテーマに掲げ、観光産業の一助となるべくARの研究・開発に努めており、本サービスの開発に至りました。

■『WebAR』でアプリを使わず気軽にAR体験
WebAR とは、Web ブラウザ上で体験できるARのことで、専用のアプリケーションをダウンロードすることなく気軽に体験することができます。観光地にて専用のアプリケーションが必要となると、「ダウンロードをするのが面倒」「アプリを増やしたくない」「外でアプリをダウンロードするとデータの通信料がかかる」等の理由から離脱に繋がる場合も少なくありません。そこでシンクレイヤでは、WebARに着目し、お手持ちのスマートフォンで簡単に楽しめるコンテンツを開発しました。

■『商店猫デジタルスタンプラリー』について
おかげ横丁一帯に設置された商店猫パネルをスマートフォンのカメラにかざすと、パネルの猫が飛び出すARが出現。全16か所で楽しめるアニメーションをぜひご体感ください。また、商店猫のARと一緒に写真を撮ることが可能で、集めたスタンプの数に応じてフレームに変化が現れるのも魅力の1つです。

■『商店猫フレーム』で途中離脱防止
スタンプの数が多いとユーザーが途中で飽きてしまい、最後まで集めることなく終わってしまうことも少なからずあります。そこで、集めたスタンプの数に応じてフレームに変化をもたせることで、ユーザーが最後まで楽しむことができる仕様にいたしました。インカメモード『商店猫フレーム』では、商店猫の数が変化するだけでなく、自分自身もだんだん猫に変わっていく姿をお楽しみいただけるとともに、その姿を撮影することができるため、思い出として残すことも可能です。

■開発・導入の背景
伊勢福様が元々実施されていたスタンプラリーは一般的な紙のスタンプラリーだったため、スタンプ台紙の印刷やその設置、補充といった手間がかかることが課題でした。また、観光客満足度を向上させたいという想いもあり、今回協業でデジタルスタンプラリーを開発し、導入に至りました。AR 技術最大のメリットであるリアルとバーチャルの融合により、歴史あるおかげ横丁の景観を崩すことなくエンターテイメントの提供が可能となりました。

シンクレイヤは、今後もAR技術を活用した取り組みを通じ、地域DXサービスの構築に貢献していきます。