古野電気、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と、共同研究契約を締結
古野電気は、海洋研究開発機構(以下 JAMSTEC)と2024年4月に共同研究契約を締結し、「大気・海洋における確率論的予測代理モデルの研究開発」に向けた共同研究を開始しましたと発表した。
■共同研究の背景
気象分野において従来の予測と匹敵する精度を持つAI気象予測モデルが報告されています。このAI気象予測モデルにはまだ多くの課題はあるものの、日進月歩で研究開発が進んでいます。一方、海洋分野においても様々な研究機関による研究の進展が見られるものの、AIモデルの設計において気象とは異なる技術課題が山積している状況であり、これらの課題を解決したAI海況予測モデルの開発が期待されています。
■共同研究の概要
当社は「みえないものをみる」という事業テーマのもと、海事産業に対して様々なソリューションを提供しています。近年では深層学習などのAI技術との融合によるさらなる高精度・高度化を目指した取り組みも進めており、生簀内の養成魚の成長状況を把握するための養殖管理システムである魚体重推定カメラ「型式:UC-300/600」を製品化するなど積極的なAI開発を行っています。また、JAMSTECは、世界的に有数の海洋地球科学の研究機関として知られ、地球環境の観測・予測や海洋資源の持続的利用に向けた先端技術の研究開発を進めています。
この度、大気や海洋における先端的な予測モデルの開発実績を有するJAMSTECと、当社の舶用事業で培ったデータ解析技術を融合することで前例のないAI海況予測モデルの研究開発を行うことに合意しました。
今後両者ではAI海況予測モデルの開発によって、高精度かつリアルタイムな海況情報を漁業者や海事関係者が確認でき、海洋の変動にも迅速に対応できる新たなソリューションの提供を目指しますとコメントしている。
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業を担当。
お付き合いで始めたゴルフが、今では一番の趣味。
最近ではギアにもこだわりをもっています。