【富士通】森永乳業と原材料の価格変動などのシミュレーション基盤を共同開発し、意思決定の迅速化に貢献

富士通株式会社は、森永乳業株式会社(以下、森永乳業 本社:東京都港区、社長:大貫 陽一)と、環境変化や社会情勢などに起因する原材料の価格変動や為替変動が事業損益や経営に与える影響について、さまざまな状況を想定したシミュレーションが可能な意思決定基盤を共同開発し、2024年8月5日から森永乳業にて運用を開始した。

このシステムは、富士通の食品業界などへの30年以上にわたるプランニング業務高度化に関する豊富な導入実績と、富士通が提供する計画立案や分析に特化したオファリング「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」を活用している。森永乳業では、国内23工場で取り扱う数百以上にのぼる取引先情報および製品情報を従来人手で複数組織にまたがり収集、集計していた。この作業を効率化し、原材料の価格変動の経営に対する影響を早期に可視化することで、意思決定の迅速化に貢献する。なお、森永乳業と富士通は約2か月の試験運用を通じて作業効率改善や業務標準化の効果を確認している。

開発したシステムの概要
「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」は、富士通が30年以上にわたって様々な業種・業務向けにシステムを提供する中で培った業種・業務プロセス・データ・アルゴリズム・商慣習、ならびにシステムアーキテクチャに関する深い理解を活かした、高度なプランニング・シミュレーション基盤です。

今回、森永乳業向けに提供したシステムでは、原材料価格変動による損益への影響把握・分析にかかる時間を大幅に削減し変化への対応力を高め、かつ多様な状況を考慮したシミュレーション機能により、将来的な拡張にも対応した販売・調達計画の立案などの高度な業務へのシフトを支援し、コストの最適化に貢献します。

今後について
富士通は、今後も森永乳業様の取り組みを支援するとともに、「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」を通じてお客様の高度な経営の意思決定に貢献し、また、予算~販売~需給計画を統合的に管理するテンプレートを2024年10月1日から製造業のお客様向けに提供開始しており、需要変動への迅速な対応や在庫最適化を目指すお客様へ拡大していく予定としている。