古野電気、日本初搭載!漁業の未来を担う次世代のスマートブリッジ

 古野電気の海外子会社にて開発した次世代統合漁労システム「スマートブリッジ」が、このたび日本で初めて石田丸漁業(本社:茨城県神栖市、代表取締役社長:石田和芳)が保有する船舶に搭載されましたと発表した。

次世代統合漁労システム「スマートブリッジ」が搭載された 第78石田丸(199t型旋網本船)

■次世代統合漁労システム「スマートブリッジ」について
本システムは、漁船操業時の様々なシーンに合わせてモニター表示を自在にカスタマイズできる、閲覧性と操作性を兼ね備えたブリッジシステムです。
スウェーデンの当社グループにて開発され、漁業大国であるノルウェーやデンマーク、イギリス、スウェーデンなどで導入を進めており、日本国内では初の導入事例となります。現代の大型漁船は、安全で効率的な運航を行うため、船速計やGPS(GNSS)プロッタ、航海用レーダーなど数多くの機器が搭載されています。
また、実際に漁を行う際には、魚群探知機(以下、魚探)やスキャニングソナーを使用して魚群の探知や動向の観察、さらには海底の状況を確認し、潮流計を見ながら網がどのように広がるかを確認しながら操業します。
その結果、漁労長や航海士は航海用から漁労用に至る数十台の電子機器やシステムを状況に応じてそれぞれの画面を確認しています。本システムの搭載により、
これまで個別で確認していた各種電子機器をネットワークで繋ぎ、その時に必要な情報を必要なタイミングで一番見やすいモニター上に映し出すことが可能になりました。


※次世代統合漁労システム「スマートブリッジ」は、状況に合わせて必要な電子機器の映像をモニター上に表示できる。通常は、魚探専用や潮流計専用など電子機器毎に固有のモニターが配置される。