電磁波を収穫し「オーバーユニティ」エネルギーを実現

INFRGY社、電波周波数を電力に変換する技術を大学で実演

INFRGY 社は、周囲の環境からエネルギーを収穫することで、投入されたエネルギーを上回る電力を生成するワイヤレスエネルギー技術を開発しました。この技術は、電波周波数(RF)を利用可能な電力に変換し、物理的に接続することなく電子機器を利用したりバッテリーを充電したりすることを可能にします。このINFRGY社の技術は、ワイヤレス電力伝送の分野における重要な進展であり、物理的な接続を必要としない電子機器利用とバッテリー充電を可能にする画期的な発明と言えます。

この技術を開発したのは、カシミール大学工科研究所です。発表したのは同大学のRouf Ul Alam Bhat教授やINFRGY共同創業者のParvez Rishi氏などです。2025年初めには、さらなる実演とテストが他の技術機関でも行われる予定です。

ワイヤレス電力伝送におけるパラダイムシフト
ワイヤレス電力伝送自体は新しいものではありません。しかしレーザー、マイクロ波、または赤外線を利用した手法は近年発展を見せており、実用化にはいまだ大きな制約が伴います。これらの多くは、送信機と受信機の間に何も障害がない状態での一対一のエネルギー伝送に限られるため、日常生活での実用性はまだ難しいのが現状です。一方、INFRGY社の技術を用いることでこうした制約を回避し、様々な環境下で効率的かつ安全にワイヤレスで電力を送ることができます。