古野電気、日本気象学会2024年度 秋季大会にて、機械学習を用いたマイクロ波放射計の輝度温度推定と評価に関する学会発表を実施

古野電気は、2024年11月12日から15日までの期間中、つくば国際会議場(茨城県つくば市)で開催された日本気象学会2024年度 秋季大会において「機械学習を用いたマイクロ波放射計の輝度温度推定と評価」というテーマで学会発表を行いました。

本学会は、日本学術会議より「日本学術会議協力学術研究団体」として指定を受けている学会の1つです。毎年、気象学における最新の研究成果や技術開発の発表および情報共有を行うために開催されるイベントで、国内外から多くの気象学者や専門家が集まります。

■研究内容
今回の研究では液体窒素を用いない輝度温度の推定手法として、教師あり機械学習を採用しました。本学習では、大気モデルから計算した輝度温度を教師データとして、KASMIが受信する22GHz付近の電波と機械学習を行うことで学習モデルを作成し、輝度温度を推定しました。その結果、他社機の輝度温度に対して相関係数が0.98となり、当社の製品が他社機同様に高い精度で輝度温度を推定できることが分かりました。
また、晴天時(雲水の影響が少ない状況)に条件を絞ることで、相関係数は0.99、RMSE(推定誤差)は1.62(K)となり、高精度な輝度温度の推定に成功しました。